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2つの大戦を経て成長したアメリカ経済をまとめる

経済を学ぶ

戦間期(2つの大戦)におけるアメリカの経済をまとめます。
アメリカが当時の世界情勢どう乗り越えて、世界経済の盟主に君臨するまで至るかを負います。

「20世紀はアメリカ合衆国の世紀」である経済発展を覗いてみます。

第一次世界大戦の特需

第一次世界大戦の背景

第一次世界大戦の原因は、列強として君臨した帝国主義国の覇権争いです。

欧州列強は植民地の市場化で自国の経済を潤わせる政策を掲げます。
アフリカ、アジアを次々と植民地支配し、近代化に遅れた地域へ侵略を進めます。

世界的に列強の植民地支配が飽和状態を迎えます。
侵略可能な地域は有限で、やがて列強の植民地の奪い合いは世界で衝突します。

すると次は列強諸国同士の争いへ移ります。
自国の植民地領土を増大させるために、列強同士の戦争が始まります。

第一次世界大戦勃発

列強の覇権争いという原因を抱え、サラエボ事件が発生します。
バルカン半島を狙いソ連とオーストラリアが対峙します。

オーストラリアと同盟国であるドイツが参戦
ソ連と同盟国であるフランス参戦

各陣営に列強諸国が参戦して第一次世界大戦勃発します。
最終的に連合国軍vs中央同盟国の争いとなり、有史以来初の世界大戦を始めます。

連合国軍:イギリス、フランス、ソ連、イタリア、日本、アメリカの連合国軍
中央同盟帝国:ドイツ帝国、オスマン帝国、オーストリア=ハンガリー帝国、ブルガリア帝国

第一次世界大戦は連合国軍側の勝利で終息します。
1919年パリ講和会議で講和条件を討議しました。

第一次世界大戦のアメリカ経済

第一次世界大戦期のアメリカ経済は活況を迎えます。
大戦当初、アメリカは中立的な立場にとります。

戦地ヨーロッパでは総力戦となり、多くの国が物資不足に陥ります。
その状況を巧みに利用し、友好関係であるイギリスとフランスへ貿易輸出を増やします。

アメリカ経済の戦争特需はすさまじく、債務を完済し、債券国家に成長します。
その後もイギリス、フランスは、アメリカに債務を負う形で物資の供給を頼みます。

第一次世界大戦のお陰でアメリカ経済は上向きます。

世界恐慌へ

相対性安定期

大戦後の世界の覇権はファシズム、ナチスドイツが台頭するまで二分されます。
資本主義のアメリカ陣営と社会主義のソ連陣営です。

世界経済は、多額の賠償金を課された敗戦国と戦争中の負債をアメリカ払い続ける英仏は衰退していきます。
それまで世界経済を牽引していた舞台は欧州からアメリカへ移ります。

アメリカは戦後も国力を増強し、「アメリカ経済永遠の繁栄」と言われるものでした。
この経済成長でアメリカ大衆文化は花を開きます。

1924年頃~1929年の世界大恐慌を迎えるまでの期間を相対的安定期と言います。

未曾有の大不況、世界恐慌へ

1929年10月24日、「暗黒の木曜日」が到来します。
ニューヨーク取引証券所では、歴史的な株価の暴落が起きます。

株価が80%以上の下落により、アメリカ経済は未曾有の大不況へ突入します。
勿論、アメリカの不況は世界各国へ波及し、金融恐慌が起きます。

アメリカでは失業率が25%に上昇し、歯止めの利かない不況が続きます。

世界恐慌を尻目に、社会主義政策を取っていたソ連はダメージを受けずに成長を加速させました。
ソ連とマルクス経済への信望者が増加します。

世界恐慌からの脱出

未曾有の大不況に襲われたアメリカは巧みな経済政策でこの窮地を脱します。
アメリカ政府が取った経済政策は「閉鎖主義」と「ニューディール政策」です。

徹底した閉鎖主義は、1930年スムート=ホーリイ関税法を制定。
ブロック経済を推し進めます。

スムート=ホーリイ関税法は、保護貿易へと繋がる法律です。
輸入品に高関税をかけるもので自国の産業を守ります。

アメリカのブロック経済にならい、欧州列強、日本も自国の経済の引き締めをおこないます。
これにより、各国間の関税の引き上げが止まらなくなりました。

持てる国と持たざる国

アメリカが主導した経済政策は世界経済に対立構造を生みます。
それが「持てる国」、「持たざる国」です。

植民地支配などでブロック経済を成功させる持てる国から経済が建て直されていきます。

一方で、第一次世界大戦の敗戦国は国力を回復する要素を持ちません。
戦後復興の所へ、世界恐慌の大打撃です。

ドイツではスーパーインフレなど経済が混乱をきたします。
その持たざる国から生まれたのがナチスドイツです。

ドイツは「戦後の不況は持たざる国としての不遇である」と主張し、独自の経済復興を探ります。

第二次世界大戦

ナチスと第二次世界大戦

ナチス政権は、自国の弱体ぶりを持てる国の影響だとし、侵略戦争を始めます。
ナチスを含むファシズム陣営とイギリスを軸とする連合国軍側の第二次世界大戦が勃発します。

第二次世界大戦は、アメリカ本土への直接攻撃はほぼありません。
本土の工業地帯のダメージは皆無です。

そのためアメリカの工業産業は第一次世界大戦同様に活況を迎えます。
戦時中は経済成長の勢いを保ち、物資を欧州に供給しました。

アメリカの戦後経済

第二次世界大戦でアメリカが参戦し、連合国軍側の勝利で終わります。
戦勝国であり、戦時中に富を貯蓄したアメリカは依然として、世界経済への影響を色濃くします。

世界経済の安定を名目に固定相場制による国際通貨体制を築きます。
恐慌時代の貿易策を一転して、貿易のシームレス化であるブレトン・ウッズ協定を制定し自由貿易を発展させます。

アメリカは過剰な生産力を抑止するマーシャル・プランという復興援助によるドルのばらまきもします。
アメリカ経済は国内外でバランス調整をします。

戦間期のアメリカは自国の豊富な資源を最大限にいかし、絶妙なバランスのある政治により経済の成長と安定を世界のどの国をも抑え発展したといえます。

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