自動車メーカー不正検査の問題点

ビジネスを語る

2017年日産とスバルの燃費・排ガスにおけるデータの不正、無資格者による出荷点検が露呈しました。

これを機に国土交通省はその他の自動車メーカーに調査を実施します。
この調査により新たにスズキ、マツダ、ヤマハ発動機の3社でデータの不正、又は無資格者による完成検査が発覚します。

次から次へと不正、無資格が発見される自動車業界。
今回はその問題点をまとめます。

 

過去の自動車メーカーを巡る不正問題

2016年 三菱自動車の不正

三菱自動車の燃費データ改ざんの事件が起きます。
この事件は自動車業界全体を揺るがします。

三菱自動車による不正は軽自動車「ekシリーズ」による燃費不正問題でした。
三菱の不正はアライアンスを結んでいた日産によって発覚しました。

三菱自動車は過去にも大規模なリコール隠し事件を起こしていました。
2016年の不正発覚で三菱自動車の経営体質は鋭く指摘され、経営は窮地に立たされます。

瀕死の三菱自動車は日産の資本提携を受けることで窮地から脱します。

三菱自動車の不正事件は日本の自動車業界に疑惑の目をもたらします。

2017年 日産、スバルの不正

2017年には日産とスバルが社内調査によって無資格検査の実態が判明します。
更に日産は燃費・排ガスデータの書き換えが起きていたと謝罪しています。

三菱の不正を糾弾した日産が不正データ問題を起こしました。
「ミイラ取りがミイラになりました」というお話しです。

この日産、スバルの不正によって芋づる式にデータ不正の実態が暴かれることになります。

 

2018年 スズキ、マツダ、ヤマハ発動機の不正

国土交通省は日産とスバルの不正を重く受け止めます。
国交省はその他の自動車メーカーにデータ不正がないかの調査を指示します。

トヨタ、ホンダでは「不正なし」の調査結果が出ます。

一方、新たにスズキ、マツダ、ヤマハ発動機が完成検査工程にて、「不正あり」と報告されます。

3社とも不正データが発覚しますがリコールには至りませんでした。
排出ガスと燃費には影響がなく、影響は限定的に留まりました。

影響がなければ、「不正、不正」と吊し上げあげる必要はありません。
ルール違反で追求されるレベルが極端です。

問題点は、ルールとしてのルールに躍起になっていることです。

自動車の完成検査

不要な自動車の完成検査

近年、自動車メーカーの不正が取り沙汰されています。
その行程は新車の安全性を最終確認する完成検査の工程です。

自動車は、各部品のラインごとに安全性が確認されています。
そして、全ての部品が成型され、最後にもう1度安全性を確認しています。

海外では、最終段階で行われる完成検査を厳密に行わない国もあるとか。
日本では過剰に検査がされています。

 

完成検査の工程

完成検査の行程は、ルールと生産性の狭間で生まれた制度です。
自動車メーカーは、あらかじめ成型する自動車の型式を国に提出します。

国は、成型された自動車が提出された型式と相違ないかを確認しなければいけません。
自動車メーカーが型式を勝手に破る可能性もあります。

国は環境汚染をする車、安全性を無視した車を野放しにすることは出来ません。

型式と完成検査のワンセットが国が担保する安全性です。

 

ルールと生産性の狭間

本来は、完成車を1台ずつ車検場で検査する必要があります。

しかし、大量生産を迫られる自動車メーカーが1台ずつ車検場で検査することはできません。
そこで代わりに自動車メーカーが国の役割を受け持つことになります。

「安全を担保したい国」と「生産性を上げたいメーカー」の間で生まれたのが、完成検査という制度です。

国は完成検査で、メーカーに責任を丸投げできるので、都合がいい訳です。
国は、メーカーがルールを破れば「しっかりやれ!」と釘を刺すだけでよいのです。

 

結論

ルールのためのルール厳守は必要ない気がするなあ
そんなに大事でもないのに吊し上げてるだけだね

制度そのものを見つめ直したほうがいいのではないでしょうか?

自動車の完成検査や車検制度そのものがルールでガチガチに縛られています。

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