東芝Nextプラン 新たなる選択と集中

ビジネスを語る

不正会計、債務超過と相次ぐ危機が東芝を襲います
そこにかつての大企業の面影はありません。

華々しい過去の栄光は地に落ち、一時は企業の存続も危ぶまれました。
そこから、虎の子の半導体事業を売却し、回復の一手を打ちます。

東芝は2018年、外部からの新CEOを迎えて、新たな船出をきりました。
東芝Nextプラン」という5ヵ年計画を打ち出します。

今回は東芝の過去の選択と集中の失敗を踏まえた東芝Nextプランに迫ります。

結論を端的に

●失敗した選択と集中
→半導体事業失敗(2008年)
→原子力事業失敗(2011年)

●不正会計と債務超過
→社内では泥沼派閥争い
→各部門間の不正会計
→エネルギー事業の債務超過

東芝Nextプラン
→50年ぶりの招聘新CEO
→インフラとIoT分野へ注力
→リストラも進める方針

今度の選択と集中は間違うことはできません。
虎の子に育てた半導体事業にもう頼ることは出来ません。

失敗した選択と集中

半導体と原子力

東芝は2005年に西田社長が就任します
西田氏は自身の肝いりの選択と集中を行います。

半導体投資

需要増が見込める半導体と原子力事業への投資を積極的に推進します。
しかし、2008年のリーマンショックで半導体事業は衰退します。
不運にも、西田社長は退陣します。

原子力投資

次いで佐々木社長が就任します。
佐々木社長は原子力事業へ更なる注力を進めます。
しかし、2011年の福島原発の事故により原子力事業も衰退

東芝の選択と集中は、時運にも見放されます。
失敗が続く、東芝では不正会計が発生します。

不正会計とツケ

東芝は企業戦略がことごとく空回りします。
業績悪化の中、社内では西田派と佐々木派の派閥争いが勃発します。

西田氏により端を発した不正会計は各部門の水増しに繋がります。
内部的な抗争が激化し、歯止めが効きませんでした。

その後、海外子会社・米ウエスチングハウスの巨額損失が発覚します。
今までの隠蔽体質が明るみになり、気づけば債務超過の危機へ

株価も急落し、巨額の赤字を計上します。
かつての東芝ブランドは地に堕ちます。

 

東芝Nextプラン

車谷新CEOの辣腕

渦中の東芝へ車谷新CEOが就任します。
東芝にとって約50年振りの外部からの社長招聘でした。

車谷CEOは元三井住友銀行副頭取です。
市場への信頼回復を狙い、金融界の猛者をTOPに据えました。

外部招聘で社内の軋轢もないことから超党派の改革にも期待されます

 

インフラとIoT

東芝は2018年11月に「東芝Nextプラン」を発表しました。
この発表では、2024年3月までの5カ年計画です。

なんと同計画では、営業利益を現在の6倍にも伸ばす計画です。
この計画の裏には、海外ファンドの影響もあるようです。

東芝は同計画でインフラ分野、IoT分野への注力を掲げました。

インフラ分野では、エレベーターや鉄道部品など底堅い領域です。
IoTは政府が進める次世代産業の一角です。

事業戦略

IoTは半導体事業が大きく繋がります。
東芝の虎の子である半導体事業に存続を託す形です。

その他に事業的な柱を建てるためのインフラ分野への注力です。

 

リストラと撤退

「東芝Nextプラン」では、事業撤退とリストラも伴います。

巨額の損失を計上している海外でのエネルギー事業。
LNG事業では、「頓挫→損失計上」を繰り返しています。

今回では、海外進出した事業を撤退し、余力人員を整理します。
東芝はエネルギー事業に携わった社員へ早期退職者も募っています。

撤退(リストラ)とインフラ(IoT)が2つの両輪が東芝の新たな計画です。

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