サマータイムの是非をまとめる

ビジネスを語る

東京五輪に向けて、サマータイムの導入の議論が加速しています。
先進国では、割と一般的なサマータイム。

サマータイムとは、夏に1~2時間ほど生活時間を前倒しする施策です。
就業時間、公共サービスに至るまで全て2時間前倒しで生活をします。

欧米先進国にならい、日本でもサマータイムの導入は過去に何度も議論されています。
今回はサマータイムの是非をわかりやすくまとめます。

 

サマータイムの是非

サマータイムのメリット

経済効果

サマータイムを導入すると個人消費が伸びると予測されています。
正確な数値は不明ですが、一説には経済効果7000億円という数字も飛び交っています。

夕方に、終業すれば余暇時間が増えます。
そのため、個人消費の伸びは間違いないと思えます。
→外食産業、エンタメ業界は伸長が期待

省エネ効果

サマータイムで期待さえる大きなメリットが省エネ効果です。
冷房・照明の消費電力を抑えることが期待できます。

涼しく明るい時間帯に活動することが省エネに繋がります。

家庭レベルだと、エアコンの消費電力を考えると効果がありそうです。
しかし、空調設備の整った企業による省エネ効果は不確かです。

余暇が増える

プライベートに使える時間が前倒しになると家族とのコミュニケーション時間が増加します。

子を持つ親にとっては嬉しい制度です。
我が子の寝顔しか見れないという人にとっては朗報です。

余暇が増え、個人消費の伸びにも繋がります。

犯罪率が減少する

夜間に外出することで発生する犯罪率は減少するそうです。
ひったくりや空き巣などには効果があります。

サマータイムのメリット
経済効果や省エネ効果の詳しい実態はやってみないと分かりません
生活時間の変動で、家族の時間は増加させるのは効果がありそうです

サマータイムのデメリット

残業が増加する

サマータイム導入による「最大の懸念」です。

ただでさえ、勤労民族の日本人が更なる労働を強いられると懸念されます。
欧米の労働環境と同列では語れません。

既存の働き方改革は成果を出していません。
その状態で、ブラック労働を助長する制度には疑問視です。

「定時を2時間前倒しすると、2時間分、労働時間を確保した」というの悲惨な現状も想定されます。

健康に悪い

既に導入している国では、「サマータイムは健康を害する」という意見も出ています。
生活リズムを1年の間に2回、大きく変更します。

自立神経に与える負荷は無視できません。
日本人は、慢性的な睡眠不足を患っています。

それに拍車をかけるのではという懸念が残ります。

システム整備

日本のあらゆる基幹システムはサマータイム設計されていません。
サマータイムのための再構築が必要です。

問題なくクリアするとは思いますがシステム導入コストは試算する必要があります。
「数年実施し、やっぱり辞めた」という場合は、システム導入コストが無駄に終わります。

サマータイムのデメリット
先ずは労働環境の整備が先だと思う
今、サマータイムを導入すれば、ブラック労働を助長する可能性がある

 

サマータイムの考え方

高緯度国で発祥

サマータイムは、高緯度国の欧米で生まれた習慣です。

高緯度国の冬は太陽の照射時間が極端に短いです。
一方で、夏は太陽の照射時間が長く、夜の10時でも明るい環境になります。

こうした季節差による生活リズムの調整を補うとして生まれたのがサマータイムです。
冬の分の太陽照射時間を夏に補おうとした制度です。

サマータイムの目的
サマータイムは太陽の照射時間を補うため生まれた

 

日本の日照時間は特に問題ではない

サマータイムは太陽の照射時間を補うために生まれた制度です。
日本は高緯度国ではありません。

夏と冬での日照時間の差はさほどありません。
北海道などの高緯度地域に限れば、導入の是非を問う必要はあります。
本土では概ね必要はないと思います。

 

サマータイムは導入の壁は高い

是非を問うのは構わないが…

安倍首相は、森元首相の働きかけもありサマータイムへの検討を示唆します。
ですが、菅官房長官は、政府として消極的な立場を取っています。

安倍首相も本気でサマータイムの導入は考えてはいないはずです。
「議論したけど、やっぱり辞めます」が妥当な路線です。

是非を問うてもデメリットの方が大きいでしょう。

 

東京五輪のためとかいう無能

どうやらサマータイムの導入は炎天下での東京五輪開催を懸念して始まったようです。

「サマータイムを五輪のレガシーへ」という一派もいるようです。
これは非常に浅薄です。

炎天下開催を嫌うなら、五輪の日程を調整すればいい話です。
五輪のために、サマータイムを導入するのは支離滅裂です。

「サマータイム導入を東京五輪のレガシーにしよう」という理屈が不明瞭です。
合理性の欠片も感じない頓珍漢なお話しです。

「五輪!五輪!」と囃し立てるのと、国民の生活環境を変えるのはベクトルが異なります。

 

サマータイム導入までの流れ

サマータイム導入までの流れは、まずは日本人の勤労思想を変える必要があります。
政府が働き方改革を成し遂げて、1人あたりの余暇時間を増やすことが先決です。

プレミアムフライデーという忘れ去られた遺物は、どこへいったのでしょうか?
目先の制度設計だけ皮算用でこしらえるのではいけません。

日本人の根本にある勤労思想をガッツリ変えなければいけません。

勤労思想を変えたら、後は経済効果や省エネ効果などの数字が計上します。
その後、健康問題をクリアにして、サマータイム導入という流れで問題ありません。

勤労思想変えるのに何年掛かるか分かりませんが、少なくとも東京五輪には間に合わないでしょう。

 

結論

「有給、育休、スーパーフライデー」など体だけの労働環境で実態は改善されません。
サマータイム導入という欧州かぶれの発想が頂けない。

五輪のためなら五輪のためのシステムを創ればいい話です

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