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2020年2Q最悪の赤字決算 それでも「ソフトバンクグループ」が盤石な件

「ワクワク・ドキドキ・ハラハラ」
ソフトバンクグループの決算発表の場ではいつもこのような表現が相応しいでしょう。

前回の第1四半期決算ではワクワク要素が強かったのを覚えています。
順風満帆の四半期決算から一転、今回の決算発表ではハラハラ要素が満載です。

発表と質疑応答ではは一貫して「WeWork問題」。
開口一番、孫社長は「決算内容はボロボロ」、「四半期の赤字は創業以来」と声を上げました。

今回は最悪の赤字決算と銘打ったソフトバンクグループの四半期決算をまとめます。

史上最悪決算の中身

大幅減益

今回の決算発表では冒頭から孫社長が大幅減益を説明。
正直に「大赤字」と銘打った四半期決算は約7,000億円の損失です。

中間発表での営業損失の赤字はなんと15年振り。
前年比と比較すると大幅な損益が発表されました。

営業損失の中身はソフトバンクグループの中核事業であるビジョンファンドの不振です。
ビジョンファンドの投資先であるUber TechnologiesやWeWorkなどの価値減少が響きました。

前年約4,000億あったビジョンファンドの営業利益は9,700億円の赤字に変わりました。

「ソフトバンクの泥沼化、倒産するのでは?」という市場の声に言い訳抜きの数値が出てきました。

WeWork問題

今回の営業損失における主要部分はWeWorkの影響です。
一連のWeWorkの評価損益による損失を被りました。

SVFで-3,000億ドル、SBGでマイナス4,700億ドルと大きな損失です。
WeWork問題がソフトバンクグループ全体の首を絞めていることが明白になりました。

これにて、今回の決算発表はWeWork問題に焦点を当てて進みます。

2つの事実

株主価値の上昇

孫社長は決算の中身を発表した後、2つの事実として「株主価値の上昇」と「SVFの投資成果」を事実として訴えました。

「株主価値」は決算発表の場で毎度、強く訴求している点です。
その訴求点である株主価値が今回の決算発表にて、救いの点となりました。

「株主価値1.4兆増加」という事実です。

株主価値の上昇は投資会社であるソフトバンクグループにて最も重要な指標と定められています。
「唯一最大の物差しと形容する株主価値が上昇した」というファクトを伝えました。

アリババの保有株式が2兆円伸び、全体の株主価値は上昇しています。
「株主価値は史上最大の赤字にも関わらずが上昇している」という数字を用いました。

ビジョンファンドの投資成果

もう1つの事実が「ビジョンファンドの投資成果」です。
ビジョンファンドの投資成果が1.2兆の利益を生んだという事実です。

「ビジョンファンドは価値が半減した」と煽る人もいましたが事実は評価益と実現益、評価損を合わせて1.2兆の利益。

金額で現すと3:1、社数で現すと3:2の勝敗と示しました。

SVFの主要な企業がIPO後、軒並み低調な株価でしたが、SVFの投資時点からすると値上がりしているという結果です。
IRRは世界中のVC平均の倍近い数字を今も残しています。

IRRが落ちているのも事実

未だにビジョンファンドのIRRは世界VC平均の2倍ですが、従来の高い数値に比べると低迷しました。
従来のビジョンファンドのIRRは40%を超えていました。

流石にWeWorkやUberの失速があり半減しました。
ただ、未だに世界トップレベルの投資効率を誇ってはいます。

まとめ

今回の決算発表では「窮地のソフトバンググループがどうでるか?」と注目が集まりました。
決算発表では企業のご都合をどれだけ上手く訴求できるかが前提な訳です。

決算発表を通じて見えた姿勢は一貫性でした。
窮地になる前と今回の発表にてそれ程、大きな方針転換はありませんでした。

この一貫した経営方針は流石と言わざるを得ません。

株主価値、LTVの割合、持続的な高配当など従来の焦点はぶれていません。
その中で、ニューマンへの過度な評価を孫社長が反省するなどポジティブな印象を受けました。

「決算はボロボロ、株主価値は過去最高」という孫社長の声をあとは投資家がどう判断するかです。
個人的には発表前と比べるとかなり好感触。

ビジョンファンド2に関しても問題なく準備が続いているとありました。
予定通り粛々と計画が続いています。

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