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ニートや中高年の引きこもりは社会的病魔

ニートという言葉が社会に定着して幾年も経過しました。
今では中高年の引きこもりが社会問題化しています。

厚生労働省によると、ニート(若年無業者)とは、15歳から34歳の求職活動を行っていないものと定義されています。
現在、日本のニートの数は70万人を超えるといわれています。

34歳以降の中高年の引きこもりを足すと150万人近くにもなる見通しです。

今回はニートや中高年の引きこもりにおける社会問題への背景に触れていきます。

以下のアンケート、厚生労働省がニート状態にある若者を対象に行ったアンケート結果

ニート、引きこもりの実態

ニート状態の若者の出身家庭の暮らし

ふつう:47.1%、
やや苦しい:28.0%、
やや余裕がある:10.8%、
非常に苦しい:8.9%、
余裕がある:3.3%

「余裕がある」と答えた14.1%に比べ、「生活が苦しい」と答えたのは、36.9%です。
ニート家庭の暮らしは「生活が苦しい」家庭のほうが2倍以上の数字です。

学校教室段階での躓き経験

進学率は同世代の水準からみて特に低くはありません。

高校、大学・短大、専門学校の各段階での中退者はあわせると3割を超えます。
在学中の1ヶ月以上の長期欠席経験者も高校で16.6%、大学・短大で25.8%います。

全体の37.1%が不登校を経験しており割と3人に1人が不登校を経験していることになります。
6割超の人は、学校教育段階で不登校を経験しないということを意味します。

 

職業経験、求職経験

●ニートの50%以上が経験

ハローワークに行った:75.8%、
面接を受けるために会社に電話した:68.2%、
就職の面接を受けた:64.8%、
学校でいじめられた:55.0%、
自分から会社を辞めた:55.0%

●ニートの50%以下が経験
ひきこもり:49.5%

精神科又は心療内科での治療:49.5%

対面コミュニケーションについて

就労に必要な基礎的スキルへの苦手意識を訪ねた結果は「人に話すのが不得意」が64.4%と突出しています。
対面コミュニケーションの苦手意識が目立ちます。

●就労に必要な生活行動の苦手意識
面接に通る:75.1%
面接で質問に答える:64.8%
職場で友達をつくる:64.6%
上司から信頼される:64.1%

一般的な対人関係を含め、コミュニケーションの苦手意識がニート、引きこもりに共通します。
コミュニケーションの苦手意識は不登校、いじめ、ひきこもり、職場の人間関係のトラブルといったネガティブな体験に繋がります。

苦手意識は体験を通して増幅し、就労が困難な状況に追い込まれるケースが多いです。

●仕事に関して苦手意識

仕事を覚える:57.2%
仕事で失敗を繰り返さない:59.8%
教えてもらわなくても周囲のやり方を見て覚える:60.2%

仕事に関して苦手意識を持つ者も多いです。
仕事へのイメージと学生時代のネガティブなイメージが重なり、ニートへ転化します。

ニート状態における精神的不安

●生活価値観(肯定的反応が80%超の項目)
仕事をしていないとうしろめたい:82.8%
社会、人から感謝される仕事がしたい:82.5%
仕事上で人間関係に不安を感じる:80.9%
通用する専門技能を身につけたい:80.4%

80%前後がニートであることを「うしろめたい」、「世間体が悪い」と感じています。
ニート状態にあることが精神的な負担になっています。

ニート、引きこもりへの私見

引きこもりの果て

先日、TVで52歳の男が母親を刺殺したというニュースが報道されていました。
男の動機は「母親に早く生業に就けと説教されイライラして犯行に及んだ」というものでした。

52歳で親の年金を充てにして生きるというのは、ニートのなれの果てです。
生活を自立することが出来ない末路、鬱屈した生活に終着点でしょう。

この男性の素性や経歴は知る由もありません。
知ることが出来るのは「職がなく、生活は親に依存していた」という断片的な事実だけです。

親が倒れれば、自分も倒れる。
親の方が早く倒れる。

この2つの強烈な事実が男性を凶行へ駆り立てたのは想像をし得ます。

社会的病魔

ニートや引きこもりは社会的病気です。
そして、病状は一例、一例異なります。

全ての症状に効果がある特効薬もありません。

なりたくてもニート、引きこもりになっている人は1人もいない気がします。
少なくとも殺人を犯すような狂気的な精神状態に至るまでには、とんでもない障壁があるはずです。

その障壁がどんどんと低くなっているのは恐怖です。

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