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心理学の生みの親 ジークムント・フロイトをまとめる

哲学者 近現代編

偉大なる哲学者たちの考えに触れています。
現在は近現代哲学編をまとめています。

今回紹介する哲学者はフロイトです。
厳密にはフロイトは哲学者ではなく精神科医です。

精神分析学の創始者であり偉大なる賢人として名を残しています。
フロイトの業績が広大なため哲学者という括りで紹介されることもあります。

ざっくりフロイト

フロイトの終生のテーマ
→「科学的に脳と心の働きを解明する」

精神分析学を極める
→心理学、精神医学の生みの親
→芸術運動の礎を創り文化面でも貢献

無意識
→精神疾患の原因は無意識下に問題がある
→無意識に抱える問題を顕在化させ解消する

夢分析
→夢の中に無意識の存在が顕れる
→無意識のシンボルを読み取り問題へアプローチ

発達心理学
→人間の成長の過程を体の特定部位になぞらえる
→自身の体から他者の体へ興味を持つ

フロイトの生涯

生い立ち~精神分析学の出会い

ジークムント・フロイトは1856フライブルク(チェコ)で生誕します。
毛織物商人の父とアシュケナジム(ユダヤ系子孫)の母を両親に持ちます。

その後、オーストリア、ウィーンへ転居します。

フロイトは17歳になるとウィーン大学へ進学します。
ウィーン大学はドイツ語圏、最古にして最大の大学です。

フロイトは大学で物理学や医学を専攻します。
この頃にフロイトは彼の終生の研究テーマである「科学的に脳と心の働きを解明する」ということを定めました。

精神分析学との出会い

ウィーンで様々な研究成果を出す一方でフロイトはパリへ渡ります。
パリではヒステリーの研究と出会い、神経学者ジャン=マルタン・シャルコーに師事を仰ぎます。

フロイトはウィーンへ帰るとヒステリーの研究を続けます。
パリでシャルコーに学んだ催眠による治療に改良を加えます。

ここからフロイトは精神分析学と出会い、現代の心理学の礎を作り出していきます。

天才が故の苦悩

今ではフロイトは、20世紀を代表する賢人です。
文化・思想・哲学・学問において幅広い影響を与えました。

当時フロイトの評価は、ニーチェやサルトルに比べると高くありません。
その理由はフロイトの示す研究成果があまりにも革新的であったからです。

それまでの常識を覆すフロイトの考えに世間の評価は猜疑的でした。

一方でフロイトが提唱した数々の理論は、後の研究者たちの研究に大きく影響しています。
現在では心理学、精神医学の生みの親と評されています。

芸術運動

フロイトの思想は後のシュルレアリスムという大きな芸術運動の礎にも繋がっています。

シュルレアリスムは芸術運動です。
現実を無視した世界を絵画や文学で描き、まるで夢の中の非現実感、不思議さを表現する芸術です。

シュルレアリスムは夢分析、無意識を提唱したフロイトと結びつきました。
精神科医でありながら文化的な評価からも、20世紀を代表する賢人の1人です。

フロイトの考え

無意識

フロイトが登場する以前は、精神疾患は脳の異常とされていました。
フロイトはこの脳の異常を解き明かします。

フロイトは精神疾患の原因は「無意識」にあると指摘します。

無意識とは、意識の土台にあたる領域です。
意識は無意識のほんの一部が顕在化しただけのものです。

無意識には抑圧された感情の宝庫です。
人間は無意識下にネガティブな感情や押し殺した願望を蓄積しています。

自由連想法

この無意識を解き明かすことで、精神疾患の原因を取り除こうします。
フロイトは、「自由連想法」と呼ばれる独自の手法を用います。

潜在意識を顕在化し、患者の心理的抑圧を解明しようとします。

自由連想法
横たわった患者に浮かんだ言葉を言わせる
→無意識が意識に露見する

夢分析

フロイトは夢の中に無意識の存在が顕れるとしました。

しかし、夢の中で、無意識がストレートに描写されることはありません。
意識の中にある社会性や道徳性がオブラートに包むからです。

夢の中では、無意識の歪みがシンボルとなって顕れます。
そのメッセージを汲み取ることで、無意識にある精神疾患を読み取ります。

※現在では夢占いなどがイメージしやすいですが、フロイトはより科学的なアプローチで夢を分析していました。

発達心理学

フロイトの面白い思想に発達心理学というものがあります。
これは、人間の成長の過程が、体の特定部位になぞらえて発達していくというものです。

発達心理学
  1. 口唇期(0歳~1歳)
    →口唇の活動で快感を得る時期
    →充分に快感を得られないとアルコールやタバコに依存する
  2. 肛門期(1歳~3歳)
    →排泄に快感を覚える時期
    →しつけが厳しいと秩序に厳格になる
  3. 男根期(3歳~5歳)
    →性差を意識する時期
    →エディプスコンプレックスを抱く
  4. 潜伏期(5歳~10歳)
    →社会性や知識を身につける時期
  5. 性器期(思春期)
    →自分から異性へ性欲が向かう

人間は、最初は自分の体に意識が向かい、次第に異性へと意識が向かっていきます。
異性へ性欲が向かう過程で、自分の人格が形成されていくとフロイトは考えました。

体の部位になぞらえて、発達を捉えるのはとても面白い視点ですね。

潜在意識の話でしかフロイトのことを知らなかったけど、大変な賢人でした。
無意識に関してはもっと奥が深いです。

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