「天下りは悪くない!」天下りの内実と問題点

一般的な認知では「天下り=悪」です。

天下りをする役人を見つけては痛烈に批判を浴びせます。
ムキーっ!富める者がより富める!ズルいぞ!」と上級国民が僻みや妬みの対象にあいます。

天下りが取り沙汰されたのは、10年程前です。
マスコミが連日のように取り上げ、大炎上しました。

その後、天下り問題は沈静化することなく、未だに横行しています。

今回は「天下りは悪くはない」という視点から天下りの内実と問題点をまとめます。

天下りはなくならない

現在も天下りは続出

天下りは基本的には今後もなくなることはないでしょう。
現行の官僚制が生まれ変わっても、官僚の天下りは根絶しません

セクハラ疑惑で辞職した福田元財務次官。
森友問題の佐川元国税庁長官。

世間を騒がした彼らも、一般世間よでは考えることの出来ないような好待遇の天下りを狙えます。
数千万の退職金、役員報酬などは破格の高待遇で天下っていきます。

「天下りムキーっ!」は違うでしょ

官僚の天下りに対して、庶民は嫌悪感を抱きます。
ムキーっ!金持ちが便宜を図ってより金持ちになる!ズルいぞ!」と息巻いて声をあげる人がいます。

メディアは天下りする役人をやり玉に上げて、格好の餌食とします。
メディアに扇動されて、天下りが悪いことであると認知してしまいます。

ただ、天下りに腹を立てるのは間違っています。
天下りは悪いことではありません。

天下りは雰囲気で「なんとなく悪い」と捉えられがちですが、内実は妬み、僻みという負の感情です。

天下りの内実をまとめる

天下りのシステム

天下りは悪ではないとする内実を考えます。

天下りの対象は「中央省庁に務める官僚」です。
キャリア組と呼ばれるエリート集団です。

天下りとは彼らが民間や行政法人の厚遇なポストに就くことを意味します。

天下りが問題となるのは中央省庁の斡旋・仲介が発生していることです。
中央省庁と民間の癒着に繋がり、賄賂汚職が蔓延る懸念があります。

天下りのシステムは上級官僚の程、よりよいポストが与えられます。
事務次官や局長などの上級役職は超高待遇で迎えられます。

官僚の人は高待遇で天下りすることをキャリアのゴールと設定しています。

官僚の昇進制度

天下りが行われる背景は官僚独自の昇進制度があります。
官僚は原則、横並びに一律で昇進します。

中央省庁も一般企業と同じくピラミッド型の組織です。

官僚たちが一律に昇進すると上位の層は渋滞が生じます。
この渋滞が天下りを発生させる要因です。

一般企業との違いは昇進争いに敗れた者は職場を去るという点です。
新陳代謝の激しい職場の出口対策として、天下りが用いられます。

熾烈なポスト争い

官僚は上級職のポストを争い、熾烈な出世争いを繰り広げます。

官僚の世界には、民間を凌ぐほどの強烈な出世争いが待っています。
エリート同士の仁義なき戦いです。

役職が上がるにつれ、ポストは限られます。
昇進の見込めない官僚は、出世争いからの脱落。

渋滞した官僚たちの出口が天下りというわけです。

天下り
官僚の新陳代謝のための出口戦略

天下りに成功した官僚

官僚は上級役職での天下りを目指します。
好待遇の天下りに成功できれば、高収入、左うちわの生活が実現します。

企業の顧問に就任し、接待費で豪遊する人もいます。

「たまに会社に来て、新聞読んで帰るだけ」という夢のような生活が待っています。

出社して、新聞を読むだけで、年収1000万を軽く超えます。
まさに最高の役職です。

多くの社員がその顧問の下僕となって汗水たらして働きます。
→これを考えると阿保らしくなるので注意

それでも天下りは悪くない

希少性を評価しろ!

天下りを「汚職だ!」と決めつけるのは間違いです。
天下りが出来る人間は「希少性が高い(価値のある人間)」わけです。

大企業側は中央省庁とパイプを持つ元官僚は喉から手が出る程、欲しい人材です。
需要と供給が一致した形で天下りが行われます。

顧問として、実務能力がない元官僚でも中央省庁には顔が利きます。
企業からすれば、官僚は「パイプ作りのの存在」です。

つまり、元官僚の肩書は実務能力を超越する希少性を有しているといえます。
希少性がなければ、天下りが行うことすら出来ません。

官僚はスーパーエリート

官僚とは、国家公務員1種試験という超難関試験を突破した人です。
高級官僚のほとんどは東大などのスーパーエリートです。

超難関試験を突破しても激務と熾烈な出世争いが待ちます。
彼らは日夜、国家のために、懸命に働いています。

官僚は「それなりの努力or才能を有する人」です。
その才能の対価として、天下りは存在します。

美味い汁がすすれなければ、優秀な人材は集まりません。

親の七光りで資産を継承した子供とは話が別です。

官僚になる人の算段

官僚に勤めるレベルの人は、高待遇の企業に入社することは容易です。

外資系金融や総合商社などを選ばず公務員の道に進みます。
彼らはあえて薄給激務な公務員を選択しています。

この選択には、天下りを想定した考えもあります。
目先の賃金では劣りますが、その分を後払いで精算しようという考えです。
→壮大なロングスケールの戦略

然るべき対価

優秀な人材を国家の要職に従事させるための天下りです。
天下りは、然るべき対価とすれば許容できます。

自分の努力で勝ち取ったものです。
文句を言うなら、官僚を目指せばいいのでは?」という話です。

民間の転属や出向も天下りの派生

大企業のグループ会社の取締役は、親会社からの転属や出向です。
5大商社は、関連会社の主要ポストに人材を送り込み、それがビジネスモデルとして成り立っています。
→天下りとは違いますが

会社間を超えて人事調整されることは異質なことではありません。

民間では、問題なくても官僚になると問題視されます。
「政府と民間の癒着だ」と頭ごなしに指摘するのは浅薄です。

天下りの問題点

天下りにも問題点はある

天下りは悪いことではありませんが、問題点はあります。

以下、天下りの問題点をまとめます。

タイトル
  • 官僚から行政機関への天下り
    二重で退職金(税金)が発生

    →退職金は税金から捻出
    →税金と考えると着火する
  • 省庁が斡旋・仲介を介入しない
    (官民の癒着解消)

    →リクルート活動も自分でする!
  • 年功序列のシステム廃止
    外資系企業並みの手当にする

    →実務能力主義(年収もめっちゃあげる)
    →能力のない官僚はどんどん民間へ流す(税金の無駄遣いを減らす)
    →年老いた権力者を作らないシステム

問題点をあげるのは簡単ですが、実際に行うのは無理でしょう。
公務員の在り方を見直すべきですね。

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