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楽天モバイルが第4のキャリア参入 勝算と懸念をまとめる

楽天とKDDI協争

第4の携帯キャリア誕生がもう間もなくまで迫っています。

楽天モバイルネットワークが総務省から認定を受け、着々と準備を進めてきました。
楽天モバイルの誕生は「2019年10月」です。

一部地域を限定しながらキャリア展開を始めます。
楽天の参入で、寡占の続くキャリア市場へ風穴を開けることが期待されています。

キャリア市場の高い障壁を越えて、楽天が第4のキャリアとして参入します。

今回は楽天キャリア事業の勝算と懸念点をまとめます。

記事の流れ
懸念→成功への鍵→現状

結論を端的に

楽天キャリア参入が寡占市場へ風穴を開ける
→メディア戦略やMVNOでノウハウ持つ
→後発シェア獲得(金融)の実績アリ
→KDDIとの提携でネットワーク拡充

楽天キャリア参入2つの懸念
→後発からのシェア獲得
→ネットワーク確保への資金不足

●楽天キャリア成功への鍵

→低価格帯の実現でシェアの取り込む
→現行の楽天モバイルの価格帯の維持

→iPhone最新機種の揃えは必須

KDDIとの業務提携
→競合相手から協争関係へ
→楽天はKDDIへ物流や決済基盤を提供
→KDDIは楽天へ通信設備を提供

楽天経済圏の誕生
→楽天は通信事業の成功で巨大帝国を築く
→1つの企業が経済圏を創る面白い発想
→楽天ユーザーへの恩恵は大きい

楽天の試みが寡占市場を打ち破ることを期待。
懸念もありますが魅力はそれ以上です。

経済圏の誕生へは期待がより膨らみます。
Amazon、キャリア、あらゆる方面での戦いが予想されます。

楽天キャリア事業の戦い

楽天株価の推移

楽天株価は続落から一転

楽天株価は携帯キャリア(MNO)参入決定後も株価は続落します。
2018年には5年振りに800円を割り込む局面を迎えました。

株価を裏目に楽天の純利益は、過去最高益を叩き出しています。
業績好調でもお構いなく、楽天の株価は躊躇なく下落しています。

当初、株式市場はキャリア参入へ懸念を抱いていた印象。

一転して

楽天株価の転機は「KDDIとの提携発表」です。
キャリア参入に際して、競合相手のKDDIの通信網使用が可能になります。

KDDIとの提携発表後、株価は持ち直して上昇局面です。
冷ややかな目線から一転して、市場には期待感が立ち込めました。

冷ややかな目線

当初、株式市場は楽天のキャリア参入に冷ややかな目線でした。
市場がそっぽを向いた要因は、以下の2点でした。

  1. 大手3社に対して、後発からのシェア獲得の懸念
  2. ネットワークを確保するための資金不足への懸念

キャリア参入は、莫大な投資とそれを回収する筋書が必要です。
楽天に問われるのは大手3社の寡占的シェアに割り込む戦略です。

どのように大手シェアに割り込むかが最大の焦点です。

それに対して、楽天の材料不足を市場は睨んでいます。
KDDIとの提携を発表し、懸念材料が払拭されつつあります

楽天キャリア参入の2つの懸念

キャリア業界

懸念.1 後発からのシェア獲得

後発不利の状況

楽天キャリアの高い壁は後発からのシェア獲得です。

先行者利益が高いキャリア業界に割り込みます
後発からのシェア獲得は障壁がかなり高いです。

初期投資、ランニングコストが膨大に掛る通信インフラ業は新規参入企業の敷居が高い領域です。

楽天が新規参入を発表した当初は大手3社で楽天を締め出す方針でした。
楽天排除により、寡占状態の権益を守ろうとしました。

しかし、一転してKDDIが楽天との業務提携を敷きます。
KDDIとの提携で、楽天は後発の憂いを若干解消しました。

モデルケースはソフトバンク

楽天のシェア獲得モデルケースはソフトバンクです。
競合相手ですが、参入ケースは似ています。

ソフトバンクも後発でキャリア参入し、シェア獲得した経緯があります。
当初はソフトバンクにもシェア獲得への懸念がありました。

ソフトバンクは大方の予想を裏切りました。

今やドコモ、auに比肩するシェアを誇ります。
この成功例は楽天にとって、大きな指標です。

ソフトバンクシェア獲得の要因!
  1. 「白戸家のお父さん」によるメディア戦術の成功
  2. 孫社長肝いりの通信施設の拡充
  3. ボーダフォンジャパン買収

ソフトバンクのシェア獲得は、後発の憂いを度外視しました。
孫社長の圧倒的な戦略で、一気に成長します。

楽天は、ソフトバンクをモデルケースにしたいところです

後発から戦える条件は揃う

楽天は既に金融事業で、後発からのシェア獲得に成功しています。
後発の参入に対するノウハウを持ちます。

金融事業ではメディア戦術も当てています。
楽天カードマン」というヒット広告は有名です。
→メディア成功のノウハウもお墨付き

既存の楽天モバイルもMVNO面ではシェアトップです。
→現在はドコモの回線を使用して運用

楽天が後発からキャリア参入しても充分に戦える条件は揃います。
これはキャリア事業においても追い風です。

懸念.2 ネットワーク確保への資金不足

今後の通信業界は次世代通信の5G通信へと移行していきます。
次世代通信も含めて、楽天の通信ネットワークの拡充には懸念が残ります。

ドコモの1年分

楽天が2025年までに用意する通信インフラ整備資金は6000億円です。
この額はドコモが1年間に、用意する通信設備費に相当します。

額面だけみると楽天キャリア事業への資金不足は否めません。
通信設備供給への障壁を市場は懸念として捉えています。

一発逆転のアライアンス

総務省は楽天に「自前の通信設備を用意しろ」と通達しています。
この条件は6000億円では難しい話です。

窮地の楽天はKDDIとのアライアンスを発表します。
KDDIの通信網を借用することで通信設備コストを下げる計画です。

総務省の条件は無視し、アライアンスを組みました。
KDDIの回線を使用すれば資金不足は解消できます。

強気の三木谷社長

資金不足に対して、楽天の三木谷CEOは強気です。
通信ネットワークは6000億円で充分に事足りる」と示唆します。

市場はこの発言に信用を寄せませんでした。
ただ、KDDIとのアライアンスで市場評価も一転です。

6000億円より更に安くなる試算も登場しています。
アライアンス表明により、通信への懸念は解消された印象です。

まだ「安定した通信」には疑問が残ります。

資金不足?
通信ネットワークの拡充に関しては、懸念が残る

※既存の社内リソースを対価として、KDDIの回線を確保
→6000億で目途が立つ可能性が上昇

楽天キャリア成功への鍵

楽天モバイル成功の鍵

次に楽天のキャリア事業における成功への鍵をまとめます!

成功の鍵.1 低価格帯の実現

auとの棲み分け

楽天のシェア確保には「低価格帯の実現が不可避」です。

楽天のKDDIとの提携は両者の棲み分けが前提です。
楽天はauより低価格帯のユーザーを囲い込むと予想されます

auユーザーとの喰い合いは合理的ではありません。
はっきりと価格帯で差をつけると思われます

楽天モバイルの価格で勝負できるか?

現行の楽天モバイル大手3社に比べ、格段に安い価格帯です。

楽天は「キャリア参入後も現行の価格で勝負する」と表明します。
大手3社の中で最安のソフトバンクより2000円安い価格帯を目指します。

キャリア参入後も低価格帯を実現すればシェア確保の算段は立ちます



成功の鍵2.iPhoneの供給

日本人のiPhone所持率は70%に迫る

日本人のiPhone所持率は70%近くに迫ります。
日本のスマホユーザーの10人中7人がiPhoneを使用しています。
恐るべしiPhone愛

大手3社はiPhoneの供給に躍起です。
大手3社ともiPhoneを前提に料金プランが設計されています。

日本人のiPhone嗜好を楽天はキャッチアップする必要があります。

楽天はiPhoneを供給できるのか?

楽天キャリア成功はiPhoneの最新機種をラインナップです。
日本人のiPhone好きを考える最重要課題の1つです。

現状、楽天モバイルでは、2世代前のiPhoneの取り扱いです。

楽天モバイルはiPhoneユーザーの期待には沿いません。
機種にこだわりのないユーザーには、低価格という恩恵があります。

ですが、iPhoneユーザーは最新機種を求める傾向が強くあります。

楽天がiPhoneの最新機種を取り揃えることが、モバイル事業への本気度を見せつけることにも繋がります。

ファーウェイも退場?

楽天モバイルで端末人気があるファーウェイ。
低価格帯で高性能の端末がユーザー支持を獲得しつつありました。

しかし、米中貿易戦争に端を発したGoogleのファーウェイ規制が発動。
今後のファーウェイ端末の普及は黄色信号です。

楽天モバイルでは主力端末のファーウェイがカットされれば代替機種のラインナップを補完する必要があります。

KDDIとの業務提携発表

楽天とKDDI協争

急運風を告げる発表

2018年11月1日に楽天モバイル成功へ追い風となる発表がありました。
それがKDDIと楽天が業務提携です。

両社の保有するアセットの相互利用を進める提携を発表。

楽天はKDDIへ物流や決済基盤を提供
KDDIは楽天へ通信設備を提供

楽天はキャリアへ、KDDIは金融へ
それぞれの目指す目的のため、手を組んだ構図です。

この提携で楽天はネックであった通信網を確保しました。
小規模な資金での通信を可能にし、市場も一転して評価を変えました。

楽天はKDDIとの提携で最大の憂いを解消出来た格好です。

ライバル関係から一転

キャリア業界で争うライバル関係から一転し、両社が手を組みました。
KDDI側は『協争』という新たな概念の提携としました。

今回の提携で消費者に与える影響は少なからずありそうです。
両社が手を組むので、価格帯の住み分けは必至。

楽天が低価格帯、その上位層がauという関係が予想されます
→従来の構図には変わりありません

菅官房長官の改革明言

携帯料金は、菅官房長官がテコ入れを明言しています。
その発言を受けて大手キャリアは料金体系の見直しを迫られています。

5G通信の設備投資を前に、ドコモなどが料金の値下げを発表しました。
楽天の参入が更なる価格競争を促してくれるでしょう。

KDDIとの業務提携が発表されて楽天には追い風となっています。

モバイル事業の成功で楽天経済圏の誕生

念願の楽天経済圏の誕生

楽天がモバイル事業へ乗り出すことは、社をあげての念願です。
多角的な事業経営によるシナジーは三木谷社長の肝いり。

モバイル事業の確立→楽天経済圏の誕生」を狙います。

楽天の主力事業である「EC事業」と「金融事業」。
その2本柱に、シナジーを発揮するのが「携帯キャリア事業」です。

「ECサイト(楽天市場)」に接続する「通信キャリア(楽天モバイル)」を普及させ、楽天ユーザーを囲い込みます。
そして、決済も「金融事業(楽天カード&楽天銀行)」との連携により、楽天の収益に結びつけます。

ユーザーの一連の消費活動を楽天経済圏で完結させる商圏を築こうとしています。

楽天経済圏の誕生

楽天ユーザーの経済活動の全てが「楽天経済圏」のもとで可能です。

楽天経済圏ユーザーは、楽天ポイント付与で利益が還元される仕組み。
通信、消費、金融とユーザーの経済活動を網羅する戦略は秀逸です。

一方で、経済圏誕生は諸刃の剣です。
楽天経済圏の外側にいる人へ敷居を引くことになります。

ECシェア国内1位のAmazonは、キャリア事業には手を出していません。
ユーザーの取り逃しを敬遠してのことです。

ユーザーへ取り込み離さないサービスを提供できれば更なる巨大商圏を生み出すことに成功できるでしょう。

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