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量子力学がもたらした20世紀における大きなパラダイムシフト

思想哲学を学ぶ

パラダイムシフトとは、社会全体の価値観が革命的に変化することを指します。
その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想が変わることです。

野球ならば、大谷翔平の二刀流。お笑いであれば、ダウンタウン。

その中で量子力学は20世紀における大きなパラダイムシフトです。
それまでの科学と思想の在り方が大きく変化しました。

今回は20世紀最大のパラダイムシフトといえる「物心二元論」から「物心一元論」へのシフトをまとめます。

 

物心二元論

物心二元論の確立

近代科学が発達する以前、人類は東洋の思想や古典哲学をはじめとして「物質と心」を一体のものとして考えていました。
→(ヴェーダ・東洋思想・古代哲学等)
ところが17世紀にあらわれたニュートンとデカルトが登場して以来、「物質と心」は全く別ものだと定義されます。

これは「物心ニ元論」と呼ばれ、以降近代化学の主流となります。

物心二元論は対象を自分とは全く別のものとみることで客観性を保つことです。

客観性によって科学は急速に発展していきます。
客観性の確立は物質と結びついていた精神や心は科学から切り捨てられます。

物心二元論の影響

「意識や心」は機械論的な科学の中では、脳の副産物です。
意識や心は心理学の分野でも刺激、反応の機械的な面でしか捉えられません。

「物心二元論」の確立がそれまでの人類の共通の考えであった「意識や心」をおざなりにしました。
近代科学の発展は人類発生3万年のうちのたったの300年とちょっとです。

現在でも、この「物心二元論」はいまだに根強く人々に影響を及ぼしています。

「物心二元論」は人類にとって非常に大きな意識改革です。
物質文明は進み、人々の生活は加速度的に発展しています。

しかし、その一方で精神的荒廃、最新鋭兵器による戦争、環境汚染など次世代的問題を生じさせています。
物心二元論は人類はじまって以来の発展と同時に廃頽をもたらしました。

量子力学の発展

物心一元論への回帰

20世紀初頭、量子力学の発展がミクロの世界に大きな発見をもたらします。
端的にはミクロの世界は物心一元論に近いという発見でした。

マクロの現象では物質と心は別のものです(物心二元論)。
しかし、目に見えないミクロの世界では物心二元論を揺るがす不思議な現象が起きます。

 

素粒子における発見

量子力学内で素粒子は粒子の性質と波動の性質の2つを持つことが発見されました。

わかりやすくいえば、素粒子は観測者が観測するまでは波動です。
そして、観測を始めると粒子即ち物質になるという実験結果が生じます。

「観測しないときは波動の状態で、観測すると粒子になる」
これは、観測者が関わると物質に大きく影響を与えたことを意味します。
つまり、観察するという人の意思の関与が、物質に大きく影響を与えることが推測されたことです。

 

物事を作るのは人の意志

素粒子性質の発見はそれまで近代科学の前提であった「物心二元論」からの脱却で「物心一元論」への回帰を意味しました。
この発見は「すべての心の現われ」という仏教の教えと一致します。

「人の意思が働かなければ(観測されなければ)、粒子は波動の状態である」ということは、「物事を作りだしているのは人の意思である」ということです。

これは「物と心は別である」というデカルト的な物心二元論をまっこうから否定しています。
量子力学は物と心は密接な関係があるという物心一元論に繋がります。

 

研究者の新たな動き

量子力学による新たな発見は、古代思想へ光りを当てることです。
ノーベル賞を受賞する優秀な科学者たちが、それまで科学の中で軽視されてきた東洋思想、古代思想の研究に傾倒していきます。

ニールス・ボーアは道教や中国哲学
シュレーディンガーはヒンドゥー教の哲学
ハイゼンベルクは古代ギリシャのプラトンの学説

著名な科学者で33歳の若さにしてノーベル賞を受賞したブライアン・ジョセフソンも物心一元論を追求しました。

彼は量子力学を研究し、従来の科学では不可思議なリアリティを探求するには限界だと感じました。
物心一元論の下、東洋思想、瞑想の道に進みます。

マハリシ・マヘシ・ヨーギをグルとし、その世界観を科学的に検証しようとしました。

これらの現象は、宗教と科学の統合の前兆を象徴です。
これまで相反するとされた概念が1つの結合した存在の確立への挑戦が始まります。

 

まとめ

量子力学がパラダイムシフトであった

前述した著名な研究者は物心一元論における明確な科学理論を打ち立てることは出来ませんでした。
しかし、間違いなく量子力学は20世紀における大きなパラダイムシフトです。

それまでの物心二元論という通常科学に対して、革命を与えることには成功しています。
20世紀の発見を基に、物心一元論の明確な理論を打ち立てることが21世紀の課題です。

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