YouTubeチャンネル運営中

「北朝鮮情勢」ここ3年の動きをまとめる!

東アジア情勢

北朝鮮情勢は相変わらず安定しません。

2018年が大きな転換点となるはずでした。
ところが、2019年には再度暴走モードへ突入。

核施設も秘密裏で活動しています。
弾道ミサイルも相変わらず日本の排他的経済水域に発射されています。

核開発→米と喧嘩→経済制裁→反省(フェイク)→核開発と永遠のループが完成。
いつの間にか北朝鮮が核保有国になってしまう恐れもあります。

暴走期(2017年)

核兵器が残された最後の道

北朝鮮は建国以来、一貫して核兵器の研究に尽力してきました。
北朝鮮は経済成長が乏しく、まともな軍事力がありません。

軍事力がないので一発逆転カードである核兵器開発を進めました。
核開発は国際ルールで禁止なので制裁されます。

経済制裁も無視して北朝鮮は核開発を手放しませんでした。
金正恩政権になるも「核兵器はわが祖国の宝剣である」と位置付け、核開発は最重要事項です。

北朝鮮の核兵器放棄はない

北朝鮮(金政権)の命運は核兵器が握ります。
そのため、北朝鮮が自ら核兵器を手放すとは考えられません。

豊渓里の核施設爆破は北朝鮮のパフォーマンス。

北朝鮮は核兵器をカードにして、外交をする国です。
核兵器は北朝鮮の最後にして最強のカードなので易々ときることはありません。

米朝戦争間近まで至る2017年

2017年は北朝鮮の暴走に拍車がかかりました。
金正恩は2017年2月に兄を暗殺しており、やりたい放題の状態です。

永遠の敵国であるアメリカを挑発して、ミサイル発射と核開発を繰り返します。
2017年春から夏にかけて軍事的挑発行為を繰り返します。

アメリカは射程距離が広がる北朝鮮のミサイルを脅威とみなし、本気で圧力をかけます。

空母艦隊を北朝鮮へ向けて、金正恩をミサイルマンと揶揄。
金正恩は「年寄り」と挑発し、危機感は高まります。

八方ふさがり

勢い絶好調の北朝鮮でしたが米軍を目にして流石にビビります。
威勢のいい金正恩も流石にトーンダウン。

国際世論は横暴を繰り返す北朝鮮を絞ります。
大々的に北朝鮮へと経済制裁を与え、金正恩は窮地へ追い詰められます。

今回の制裁では北朝鮮を陰で支える中国も加わりました。
四方八方から経済制裁を受け、北朝鮮は孤立状態へ陥ります。

2017年の寸評

寸評は「威勢だけは一丁前」

2017年の北朝鮮は夏にピークを持ってきました。
最強の敵アメリカに果敢に立ち向かうも敵を目前にビビってしまいます。

先進国の軍事力を目にして金正恩は膝がガクブルです。
そのまま年末に向けて勢いはフィードアウト。

国内は経済制裁で元気を失います。
平昌五輪に向けて、フェイク平和外交の準備を始めました。

延命作戦期(2018年)

お決まりのフェイク外交

北朝鮮は窮地に立つとフェイクの平和外交を使います。
「核放棄、これからは平和で行くぞ(棒読み)」というカードです。

2018年に入ると前年までの強硬姿勢を一変させて「実は私、平和大好きニダ」と南北融和ムードに切り替えます。

都合よく韓国で平昌五輪の予定がありました。
北朝鮮はフェイク平和外交に乗り出します。

対して韓国の文大統領は南北融和に大喜び。
前年までの張りつめた空気から一転、3回目の南北首脳会談が開催されます。

因みに、南北首脳会談は南北関係に影響を与えません。

1回目の南北首脳会談

1回目の南北首脳会談は2000年。
この時行われた共同宣言である「6.15南北共同宣言」が今後の南北関係の名目上の基盤。

南北共同宣言とは『相互理解、平和統一の実現』という趣旨です。
この宣言から18年経ちますが守られる気配は全くありません。

平和どころか逆行しています。
ミサイル開発、核開発と「平和実現」などOut of 眼中。

2回目の南北首脳会談

2回目の南北首脳会談は2007年。
この時は「10・4宣言」という共同宣言を出します。

同宣言では『韓・北・米・中の4カ国で終戦宣言と平和協定を目指す』ものでした。
上記の通り、宣言から11年経ちますが一向に宣言を目指す気配はありません。

米中が入っているのは南北それぞれのケツ持ちくらいに考えましょう。

米朝首脳会談実現

3回目の南北首脳会談が開かれるも建前上の平和宣言に留まり収穫はありません。

ジリ貧の北朝鮮は中国と接近して打開策を練ります。
中国に入れ知恵されたように北朝鮮はアメリカとの関係修復を目指します。

アメリカは無駄に矛を振るうことなく北朝鮮問題を収束できれば儲けものです。
特にトランプ大統領は中間総選挙も見据えて外交ポイントを稼ぎたいところ。

「政権を維持したい」北朝鮮側と「選挙に勝ちたい」アメリカ側の思惑が一致。
歴史的な政治イベントである米朝首脳会談が開かれます。

歴史的会談は見世物で終了

強権的なトランプ氏ですが金正恩へは温い提案で留まります。
トランプ氏の北朝鮮ディールは見世物で終了しました。

結果的には時間稼ぎに成功した金正恩の1人勝ちという印象。
金正恩は体制保持に加えて、米韓合同軍事演習の中止などのご褒美をもらいました。

先行き不透明

米朝首脳会談後も実務者レベルで協議は続きます。
アメリカ側は経済制裁を緩める気配はなし、北朝鮮の苦しい立場は変わりません。

北朝鮮もすぐさま核開発を放棄することはなく交渉段階が続きます。
平行線のまま2018年は終わりました。

2018年の寸評

寸評は「ロケットマンの皮算用」

2018年、窮地の北朝鮮は得意のフェイク平和外交に入ります。
まずは都合のいい時だけ同胞の韓国を利用。

平昌五輪を機会に南北融和の平和ムードを演出します。
結果、宿敵であるアメリカとの会談にまでこぎ着けて窮地を脱します。

兄者の位置である中国とも密接になり、ロケットマンは上手く立ち回りました。

反抗ゴタゴタ期(2019年)

ベトナムでは決裂

2018年はシンガポールで会談。
2019年はハノイで2度目の米朝首脳が開かれました。

結果は交渉決裂。
両首脳が顔を突き合わせるも妥協案は見出せません。

ハノイでの歴史的な首脳会談は空振りに終わります。

軍事境界線を越える

2月に行われた首脳会談はスイング空振り。
その後は微妙な関係が続きますが6月に動きがあります。

両首脳同士でお手紙交換をして、トランプ氏が板門店を訪れます。
板門店では金正恩がトランプ氏と手を取り軍事境界線を越えます。

これで再度、米朝実務者レベルの調整が始まります。

それでもアメリカ側が経済制裁を解除する構えもなく北朝鮮の苦しい状況は変わりません。
状況が変わらない北朝鮮は業を煮やしてミサイル発射を繰り返しいます。

北朝鮮情勢はいつの間にか2017年へと逆行していきそうです。
現在はトランプ氏が大統領選もあり大胆な行動が出来ません。

その間に北朝鮮が再びつけ上がるのは間違いないでしょう。

2019年の寸評

寸評は「金正恩に笑顔は似合わない」

2019年は幸先悪くハノイ会談を失敗。
先の見えない金正恩でしたが板門店でトランプと再会。

実務者協議が再開して、経済制裁解除の長い道のりを歩みました。
ただ、成果を上げられない金正恩はガス抜きでミサイル発射。

北朝鮮は我慢出来ずに再び核開発に手を染める可能性もあります。

北朝鮮情勢 各国の思惑

次に北朝鮮情勢を巡った各国の思惑をまとめます。

北朝鮮(金正恩)
金一族の体制の安全保障
段階的な核兵器排除(予定なし)
最高プランは北朝鮮の経済発展と最強の軍事国家を目指す
最低プランはクーデターや米朝戦争などで国家が瓦解

アメリカ
北朝鮮の核兵器を廃棄
特にICBMなどの廃棄は徹底
最高プランは金政権が倒れて民主主義国家誕生
最低プランは韓国と統一して、共産国家誕生

中国
北朝鮮は対在韓米軍との緩衝地帯として重要
最高プランは北朝鮮が韓国を飲み込む
最低プランは北朝鮮の消滅

韓国
北朝鮮の暴走による被害を防ぎたい
最高プランは民主化による祖国統一
最低プランは朝鮮戦争再開

日本
日本を射程に入れる核やミサイルを放棄させたい
最高プランは北朝鮮の民主化、拉致問題解決
最低プランは北朝鮮or中国の軍事行動リスク向上

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。