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【中東情勢】中東の宗教対立と民族対立をまとめ

中東陣営

中東諸国ではいくつもの勢力的対立があります。
宗教、民族、組織の対立は歴史的に古く一義的には解決できない問題です。

イスラム圏のスンニ派とシーア派の覇権争い
宗教に紐づいた過激派組織の乱立
アラブとユダヤ、トルコとクルドなどの民族対立

様々な対立が武力衝突につながり、中東では長らく和平と疎遠です。
現在もシリア、イラク、アフガン、イエメン、パレスチナでは大規模な内戦が続いています。

今回はイスラム圏に蔓延る対立構造をまとめていきます。

サウジとイランの覇権争い

中東陣営

中東の覇権争い

戦後、中東の覇権争いは長らくサウジとイランが担ってきました。

イスラムスンニ派でアラブ国家のサウジとシーア派でペルシャ国家のイラン。
この2カ国はまさに水と油の関係です。

スンニ派とシーア派という宗教的対立が根幹ですが、今や中東を二分する争いへ発展しています。
サウジにはアメリカ、イランにはロシアという世界的強国が後ろ盾にいます。

現在、シリア、イエメンなどの内戦地域ではサウジとイランが自らの利益になる勢力への支援を続けています。
まさにサウジとイランの代理戦争が中東の諸地域で行われている状況です。

 

サウジアラビア陣営

サウジアラビア陣営はスンニ派主流の国が多いです。
主な陣容はエジプト、UAE、バーレーン、クウェート、オマーンです。

クウェートとオマーンはイランにもパイプを持ちます。
クウェートはサウジとイランの橋渡し役の役割を果たします。

イスラム圏ではスンニ派が圧倒的多数を占めます。
そのため、基本的にスンニ派国家はサウジ運営に位置します。

エジプト、UAEは経済的に強い力を持つためにサウジ陣営内での影響力は強いです。

関連記事「サウジアラビア」アラブ・スンニ派の盟主

 

イラン陣営

イラン陣営はイランの積極的な介入により近年、力を増している印象です。

かつては対峙したイラクもシーア派勢力が多いため、イランへ傾倒しています。

スンニ派国家のカタールとも結びつきが強くなっています。
カタールはサウジ陣営でしたが、イランとの関係強化によりサウジ陣営から締め出されました。
→カタール断行

その他、歴史的な繋がりのあるシリア。
シリアの支配的ポジションにあるレバノンがイラン陣営を形成しています。

関連記事「イラン」シーア派のペルシャ大国

 

中立陣営

サウジ陣営、イラン陣営にも与さない中東諸国も存在します。
イエメン、イスラエル、トルコ、パレスチナ辺りが該当します。

イエメンは本来はサウジ陣営です。
ただ、内戦によりイラン陣営が介入、現在はサウジ軍と戦闘をしています。
サウジとイランがどちらの陣営に入るか不透明。

イスラエルはユダヤ国家で、中東では基本的に嫌われ者です。
サウジ、イランの両陣営と仲が悪い国家です。

トルコは独自の陣営を構えています。
イランとは友好関係ですが、サウジとは微妙です。

パレスチナは地区ごとに支持母体が変わります。
ガザ地区はイランの支援を受けています。

 

民族対立

アラブとユダヤの対立

中東諸国の大部分はアラブ人国家です。
そのアラブ人国家の真ん中にユダヤ人の国(イスラエル)があります。

イギリスの暴力もあり結果的にイスラエルはパレスチナの領土を奪う形で建国に繋がりました。
建国の過程からアラブ国家とユダヤ国家の軋轢は大規模な中東戦争に繋がりました。

イスラエルはエジプト、ヨルダン以外の国とは平和条約を結んでいません。
多くのアラブ国家はユダヤ国家であるイスラエルを国家として承認していません。

特にイラン陣営とは仲が悪くイラン、シリア、レバノンとは険悪です。

 

トルコとクルドの対立

中東の北部ではトルコとクルドも対立しています。

クルド人は長らく自国の建国を目指してきました。
クルド人はトルコ、シリア、イラク、イランなどに点在しています。

現在はクルド人はシリア北東部にロシャヴァという自治区を設置しています。
その活動に最も否定的なのがトルコです。

トルコは長らくクルド人を弾圧してきました。
自国に多数のクルド人を抱えるトルコは脅威になるロシャヴァを潰そうとシリアへ部隊を送っています。

中東情勢全体に関しての記事
中東情勢を学ぶ 【中東情勢】中東諸国の勢力図と各国を解説

 

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