今なお終戦せず「朝鮮戦争」を3分で理解

世界史

3分で朝鮮戦争に関する最低限の知識をおさらいします。
抑えたい人物、抑えたい出来事、抑えたい結末をざっくり解説していきます。

●抑えたい人物
1.金日成
→北朝鮮の初代指導者
→朝鮮戦争の仕掛け人

2.毛沢東
→朝鮮戦争に参戦する

●抑えたい出来事
1.朝鮮戦争
→北朝鮮と韓国で起きた武力衝突
→北側にソ連+中国、韓国側にアメリカ+国連

●抑えたい結末
1.戦争は終結していない
→朝鮮戦争は停戦中
→未だに北朝鮮の武力的威嚇は続く

2.自衛隊結成
→日本が軍事力を所持する

朝鮮戦争の背景

日本の支配

朝鮮半島は日本の韓国併合により1910年から日本の統治下に入ります。
1945年日本が世界大戦に敗北すると日本は朝鮮半島の統治を手放します。

大戦末期、日本の戦局が傾くや否や、ソ連は日ソ中立条約を反故にします。

ソ連は満州を抜けて、朝鮮半島の日本領を占領し始めます。

第二次世界大戦後の朝鮮半島

朝鮮半島におけるソ連軍の南下を受けて、困ったのはアメリカです。
アメリカとソ連は大戦後の世界支配を巡り、領土支配に躍起。

朝鮮半島におけるソ連の支配領域拡大を阻止するため、アメリカ軍が朝鮮半島南部に軍隊を派遣します。
ソ連軍は朝鮮半島から南下、米軍は朝鮮半島を北上。

その後、南北に東西陣営の傀儡国家が樹立します。
傀儡国家は互いの国を屈伏させて、統一国家を樹立することを目指しました。

朝鮮戦争の決着

北朝鮮の奇襲

1950年、6月に北朝鮮が突如として、韓国に攻め込みます。
金日成が武力での朝鮮半島統一へ乗り出しました。

国連の安保理は北朝鮮の侵略行為を認定。
ソ連不在の国連内で北朝鮮の不当性が認められました。

その後、国連軍も朝鮮半島に出撃しています。

北朝鮮の電撃攻撃

ソ連、中国から潤沢な武器提供を受けていた北朝鮮に対して、韓国側はアメリカ軍の防備を解いていました。
軍備の差は歴然としており、韓国軍は後手後手に回ります。

北朝鮮は韓国領を次々と侵略し、韓国軍を朝鮮半島の片隅に追い込みます。

アメリカの介入と交渉

韓国側は北朝鮮の電撃攻撃に苦しみ、釜山など限定的な領土のみとなりました。
窮地に追い込まれた韓国に遂にアメリカ軍が救援に駆けつけます。

アメリカ軍は駐日米軍を韓国に派兵し、徹底抗戦にでます。
アメリカ軍が朝鮮半島に上陸すると失った領土を次々と奪還します。

遂には北朝鮮の首都、平壌も陥落させました。
今度は逆に、北朝鮮側が領土の大半を失うという逆転現象が起きます。

因みに、今の北朝鮮もこの時の米軍の恐怖を教訓に過激な反米を唱えています。

中国共産党の介入

滅亡寸前に追い込まれた北朝鮮を救ったのは中国でした。

中国は北朝鮮を失うと西側陣営と国境を隣接することになります。
北朝鮮を緩衝地帯として使いたい中国共産党は北朝鮮の支援に回ります。

毛沢東は北朝鮮を救うことを大義名分に義勇兵を大量に送りこみます。
義勇兵の実態は中国共産党の正規軍ですが、直接的な正規軍を送れば米中戦争へ発展するので建前を使います。

実質は朝鮮半島を舞台にした米ソ(中)代理戦争です。

このようにして、中国は本気で北朝鮮を守った歴史的背景が今の国際情勢にも反映されています。
北朝鮮は中国に頭が上がらず、中国は北朝鮮を緩衝地帯という思惑があります。

激化する戦争

中国の義勇兵が参戦すると戦線は再度、南へ押し下げられます。
そこからは一進一退、互いに譲らず膠着状態を迎えます。

アメリカ軍司令官のマッカーサーが原爆導入を計画して、解任されるなど戦況は悪化していきます。

その後

1953年に入り、アメリカでは大統領の交代、ソ連はスターリンの死去と両陣営の指導者が交代します。
状況の変化は朝鮮半島にも波及します。

両陣営、軍事力投入に疲弊しており、停戦策が模索されます。
結果、有名な板門店にて停戦協定が結ばれました。

北朝鮮と韓国には軍事境界線が敷かれており、朝鮮戦争は未だ終戦はしていません。

米朝会談でも「朝鮮戦争の終結を目指す」という一文は登場しますが、現実はかなり難しい問題です。
現段階では「朝鮮戦争の終結=どちらかの陣営の消滅」を意味するからです。

自衛隊結成

日本の自衛隊は朝鮮戦争に起因すると言われています。
当時、朝鮮戦争に派兵されたアメリカ軍の大半は在日米軍でした。

在日米軍の穴を埋めるために指揮されたのが警察予備隊です。
この警察予備隊が今の自衛隊に繋がっています。

アメリカは戦後、日本の非武装化を進めましたが、朝鮮戦争にて系武装化を認めました。
これは朝鮮戦争中におけるソ連の日本侵略を牽制したことが理由です。

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