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【中東情勢】「サウジアラビア」アラブ・スンニ派の盟主

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0知識から中東情勢を勉強しています。
今回は「サウジアラビア」です。

サウジはアラビア半島の大部分を占めるアラブ諸国の盟主です。
中東地域においては面積が最大級で紅海、ペルシャ海に面します。

クウェート、イラク、ヨルダン、イエメン、オマーン、UAE、カタールと国土が広いため多くの国々と国境を面します。

中東、及び西アジアを代表する大国です。

国名のサウジアラビアとは「サウード家のアラビア王国」という意味です。
国際連合に加盟する国家で統治王家の名前を冠する例は非常に珍しい。

治安は全土で危険度1レベル以上です。
特にイエメンと国境面する南部では、レベル3の渡航中止勧告。
→イエメン反政府武装勢力ホーシー派と空爆を交えた戦闘

イラク国境を隣接北部でもレベル2以上の危険度が発令されています

治安
全土でレベル1
→外務省の危険度マップ

サウジアラビアの基本データ

サウジアラビアの成り立ち

近代サウジアラビアは1740年代に台頭したサウード家による支配から始まります。
この頃の支配が第1次サウード国家です。

次に、1900年前後までエジプト、オスマン帝国と争いを激化させます。
興亡を繰り返し、激しい戦闘を伴った時期が第2次サウード国家です。

そして、現在の第3次サウード国家はアブドゥルアズィーズ国王によって建国されます。
現在の首都であるリヤドを奪回します。

1949年油田開発により一躍、石油大国に押し上げました。
アブドゥルアズィーズは積極的な領地の拡大によって、イスラム教の聖地であるメッカを手中に治めます。

その後、サウード家内での権力争いがあるものの現代のサルマン国王へ系譜されています。

サウジアラビアの諸データ

サウジの人口は約3,300万人強。
人口は右肩上がりで増大傾向です。

他の湾岸諸国と同じく出稼ぎ労働者が多く全体の3割程が外国籍労働者です。

アラブ諸国唯一のG20加盟国であり、名実ともにアラブを代表する大国です。
イスラム教最大の聖地であるメッカ、マディーナが国内にあり宗教的にも多大な影響力を発揮しています。

 

サウジアラビアの経済

世界最大のカルテルである石油輸出国機構(OPEC)の盟主です。
サウジアラビアは世界2位の原油埋蔵量を誇ります。

石油による外貨獲得に依存しており、他の産業の成長が伸び悩んでいます。
他の湾岸諸国に比べても観光業が低水準です。

サウジの政治系ファンドがソフトバンクの計画するファンドへ5兆を超える出資をしています。

 

サウジアラビアの宗教

サウジは広大な領土と地理的環境から部族間意識が根強いです。
そのため、「サウジアラビア人」という民族意識がありません。

部族、地方、宗教、階級と様々な要因による識別意識が強いです。

宗教はイスラム教ワッハーブ派(スンニ派種)が国教です。
信教の自由は著しく制限されるか、差別されています。

イスラム教の聖地メッカが存在しておりイスラム圏への最大の影響力を誇ります。

国内(主に東部)にはシーア派勢力が居住しています。
反体制運動への危惧からシーア派勢力は一部容認されています。

全体構成はスンニ派約9割、シーア派1割という構成です。

 

サウジアラビアの政治

サウジアラビアの政治

サウジアラビアはサウード家による絶対君主制。

イスラム教義(ワッハーブ主義)が国の根幹です。

イスラム法シャリーアによる統治がされています。
厳格な宗教的支配があり、欧米の人権とはかけ離れています。

アラブの春で起きた民主化運動も独裁政権が強硬的に押し潰し、限定的なものでした。
一方で東部シーア派には反体制運動の危惧を抱いており権利を認めつつあります。

 

サウジアラビアの外交

湾岸協力会議(GCC)、イスラム協力機構(OCI)の盟主的ポジションです。
中東(スンニ諸国)のリーダ的役割を務めています。

中東最大の親米国家であり、アメリカの中東戦略の核です。
軍事都市にアメリカ基地をいくつも有しています。

シーア派の大国であるイランとは犬猿の仲にあります。

シリアなどを舞台に代理戦争をする程、関係は良くありません。
カタールがイランに密接になるとカタールとも国交を断絶(カタール断行)しました。

イランと同じくらい関係が悪いのがイスラエルです。

ユダヤ国家であるイスラエルを承認しておらず、過去幾度も中東戦争で戦いました。
イスラエルとは親米路線で重複することから現在は外交問題が表面化していません。

サウジアラビアの人権問題

人権問題

サウジは中東でも屈指の人権問題を抱えた国家で知られています。
そもそも欧米社会とは人権への考え方が異なるため文化が醸成されています。

サウジでは信教の自由、言論、表現の自由など自由権、社会権は保障されません。

最近ではカショギ暗殺事件が話題となりました。

サウジの人権侵害はしきりに訴えられています。
ただ、先進国はサウジの石油の輸出停止という制裁に震えて、見て見ぬふりをしています。

カショギ暗殺事件

サウジ国籍の在米記者がサウジの皇太子批判記事をワシントンポストにコラム掲載。
掲載記事が皇太子の怒りを買い、トルコにて記者を暗殺。

トルコにて同事件が発覚、国家ぐるみの暗殺事件に国際世論が過熱。
サウジの言論の自由に対して問題化

関連記事サウジのカショギ記者暗殺事件の詳細

 

女性の人権

イスラム圏では女性の人権が欧米より制限されています。
サウジでは特に女性の人権が制限されています。

2018年まで車両の運転も禁止されていました。
その他、結婚、就職、旅行などは父、夫などの男性保護者の許可が必要です。

家族以外の男女間の会話が禁止されるなど信じ難いような社会です。

直近では徐々に過激的な宗教色の強い文化は影を潜めつつあります。

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