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実存主義の祖 キルケゴール

哲学者 近現代編

「実存主義」の礎を作ったキルケゴール。
キルケゴールは、近代哲学の最重要人物の1人です。

キルケゴールには暗いイメージがついて回ります。
「死」を取り扱う彼の思想は実存主義の先駆けとしてカリスマ性がありました。

死に至る病とは絶望である」というキルケゴールの思想に触れていきましょう。

キルケゴールの一生

生誕~父のやばすぎる予言

キルケゴールは1813年にデンマークで生まれます。
7人兄弟の末っ子として誕生します。

ナポレオンが興亡していた時代です。
日本では伊能忠敬が日本地図を作った頃です。

やばすぎる父親

キルケゴールの父は貧しい農夫でした。
そこから、実業家として成功を治めます。

父親は自分の横暴な行いに自責の念に囚われます。
熱心なクリスチャンであったために神の怒りを恐れました。

そして、父親はそこから恐ろしい考えを抱きます。

その考えは、「7人の子供たち全員が34歳まで死ぬ」というものです。
この頓狂な考えが次々と実現していきます。

実際に7人中5人の子供が34歳までに亡くなります。
キルケゴールの思想には、父親の屈折した考えが影響を与えています。

 

レギーネ・オルセンとの出会い

父親の他にキルケゴールの思想に大きく影響与えた人物がレギーネという女性です。

キルケゴールは、レギーネに猛烈な恋心を抱きます。
しかし、その恋心は屈折しています。

レギーネとの恋は、婚約破棄やレギーネの結婚があり、成就しません。
それでも、レギーネの結婚後も2人の関係は続きます。

キルケゴールの相続人がレギーネでした。
彼は、終生、彼女との歪な愛を育みました。

実存主義の先駆け

実存主義の祖

キルケゴールは、自分自身の存在を哲学の対象としました。
単独者」として、自分の内面と向き合いました。

それまで、哲学は神や形而上のものを扱う範疇でした。
実存という「人間が主体となってどう生きるか?」という哲学を打ち出しました。

実存主義はキルケゴールが創り出して、その後多くの哲学者に影響を及ぼします。
キルケゴール哲学はハイデガー、ヤスパース、サルトルに影響を与えました。

 

「死に至る病とは絶望」

テーマを「絶望」としたキルケゴールの著書です。

人間は、死の絶望から逃れることはできないとしました。
死は全てを奪い去る絶望です。

その絶望から逃れる術は、神への信仰のみによって救われるとしました。
神への信仰は、実存主義とは対比する考え方です。

キルケゴールの信仰は、従来の信仰とは異質でした。

 

実存の三段階

キルケゴールは、「実存の三段階」を主張します。
実存は、3段階に分かれています。

「美的実存」、「倫理的実存」、「宗教的実存」と発展していきます。
目指すべき形は「宗教的実存」です。

絶望から抜け出すために神との関係を見直し、神を信じきることを目標とします。

「美的実存」は人生を享楽的にしようとする段階です。
富や名誉に執着する段階です。

「倫理的実存」は良心的な生き方を目指す段階です。
定職、結婚、子供など模範的な生き方します。

「宗教的実存」は罪ある存在として主体的に神に関わる段階です。
徹底した内面化を図る段階です。

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