日本近現代文学の流れ 無頼派→戦後派

日本近現代文学の流れをまとめます。
今回は戦後の文学です。

昭和(戦後)の世、日本の文学も焼け野原から始まります。
これまで軍部による言論統制が解かれ、文壇は再興します。

プロレタリア文学は民主主義文学運動を始めます。
一方、無力感に直面し、新たな文学も誕生します。

今回は無頼派→戦後派の流れを追います。

結論を端的に

●無頼派
→敗戦後の絶望と無気力を示す
→逆説的に自然の在り方を表現する坂口安吾
→「死」から脱却出来ない太宰治

戦後派
→占領下で徐々に拡張される思想が文学へ
→政治社会への結びつきに強い関心を示す

戦後の文学はまさに動乱です。
戦時下の軍部による言論統制からGHQの占領政策。

文壇は無頼派と戦後派に大別され、主義主張はかなり複雑化します。

プロレタリア文学の再興、敗戦国の負い目、日本の主権を訴える者、何も持たざるを良しとする者。
様々な視点から文学が描かかれます。

無頼派(新劇作派)

無力感

戦後、日本文学の象徴は「無頼派」と呼ばれる作風です。
象徴的な同人誌、結社はありません。

一時代に、それまでの文学全般への批判した人々の総称です。
反俗無頼を掲げ、これまでの正当的な文学への批判です

特に時代を代表する作家である坂口安吾が重要視した戯作性も特徴として挙げられます。
そのため、「新戯作派」と表現されることもあります。

活躍した人物

坂口安吾

無頼を代表する作家の1人、戦後文学の指針を示す
純文学だけに留まらず、歴史、推理、随筆と多彩な才能を見せます。

代表作は『堕落論』、『白痴』
堕落論は戦後の日本の人々を逆説的に勇気づける文学として称賛されています。

太宰治

戦後作家で最も知名度のある作家の1人。
地元の名士出身、死、無力感、堕落を題材にした作品を中心に描きました。

代表作は数多
『富嶽百景』、『走れメロス』、『津軽』、『お伽草紙』
『ヴィヨンの妻』、『斜陽』、『人間失格』

戦後派

戦後の文学

無頼派と同様に戦後には多くの作家が台頭しました。
社会に対する強い関心が文学と結びつきました。

戦争のリアル描写を取り入れた文学。
左翼運動と再び結びつく文学。
敗戦国として、個人の内面を浮き出させる文学。

多彩な方面へ文学が派生していく時代です。

活躍した人物

大岡昇平

太平洋戦争に派兵された経験を持ちます。
米軍の捕虜経験などもあり、戦場下でのリアルな描写を文学で表現。

代表作は『野火』
死における人間の極地、カニバリズムが描かれます。

三島由紀夫

戦後を代表する作家の1人。
ノーベル文学賞候補になるなど世界的知識人として知られます。

最期はクーデター後、割腹自殺を遂げるなど激動の人生です。

代表作は『金閣寺』
近現代文学を代表する一作です。

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