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日本近現代文学の流れ プロレタリア文学→新感覚派→新興芸術派

日本近現代文学の流れをまとめます。
今回は昭和(戦前)の文学です。

昭和(戦前)の世は資本主義に乖離が生じます。
軍国時代に突入すると労働者よりの文学は消え去ります。

戦禍が進むと国粋的な文学を強いられるようになります。

今回はプロレタリア文学→新感覚派→新興芸術派の流れを追います。

結論を端的に

プロレタリア文学
→左翼運動と結びついた文学
→労働者階級の叫び

●新感覚派
→日本文学のレベルを引き上げた芸術思想
→欧米の文学を日本流に変革する

●新興芸術派
→新感覚派の系譜
→新心理主義も系譜の1つ

時代は大戦を控えた昭和前期です。
世は湧くプロレタリアとそれを取り締まる社会が構成されていました。

社会との軋轢から生み出されるプロレタリア文学。
一方、文学を芸術として向き合う流派も登場します。

新感覚派は日本文学の発展に一躍を担いました。

プロレタリア文学

労働者の文学

1920年代~1930年代に興隆した文学。
左翼運動との繋がりが濃く、労働者の権利を訴える文学性

日本が戦争へ突入していくと同時に排斥されます

社会主義、共産主義思想の作家は続々と転向しました。
1930年過ぎには、プロレタリア文学のほとんどが消失しました。

活躍した人物

小林多喜二

プロレタリア文学の代表的人物
社会主義思想を学び、労働運動にも参加します。

戦時体制の中、特別高等警察の手によって獄死しました。
多喜二の死はプロレタリア文学からの転向を加速させます。

代表作は『蟹工船』
実際の事件を題材にしています。
帝国主義の搾取がテーマ。

宮本百合子

共産党に傾倒し、戦中は度々検挙、執筆禁止を繰り返します
戦中の言論弾圧が進み、プロレタリア文学は消失。

その中でも宮本は立場を保持し続けました。

新感覚派

モダニズムの発展

昭和に入り、欧州から文学思想が流入してきます。
政治、社会問題に結び付けない芸術思考の文学です

モダニズム文学の発展は既存の文壇との軋轢でした。
並立したプロレタリア文学とも距離をとり芸術性をひたすら追い求めます。

日本文学のレベルを押し上げた文学です。

活躍した人物

横光利一

新感覚派を代表する作家。
後に「新心理主義」へと転回します。

川端康成らと「文芸時代」を創刊します。

代表作は『日輪』
卑弥呼を主人公とした作品、横光の知名度を広めた。

川端康成

日本文学界を代表する文豪。
日本人初のノーベル文学賞受賞者

日本の美」と称せらる文学。
後進の育成にも注力し、日本文学の発展にも寄与しました。

最期は仕事場にてガス自殺。

代表作は数多あります。
『伊豆の踊子』、『抒情歌』、『禽獣』、『雪国』
『千羽鶴』、『山の音』、『眠れる美女』、『古都』

新興芸術派

新感覚派の系譜

新感覚派の流れを汲み、新興芸術派が台頭します。
軍事体制、プロレタリア双方に与さず、文学を芸術として追い求めます

新しい流派というよりも新感覚派の末期を指します。

新心理主義という流派も現れます。
こちらも新感覚派の系譜を継いだ文学一派です。

活躍した人物

井伏鱒二

プロレタリア文学に対抗した新興芸術派の1人
戦後発表作の『黒い雨』が代表作。

梶井基次郎

感覚派の中でも私小説の系譜を継いだ作家。

代表作は『檸檬』
鬱屈とした感情の背景をレモンを通じて描く。

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