日本近現代文学の流れ 自然主義→反自然主義

日本近現代文学の流れをまとめます。

今回は「日露戦争前後の文学」です。
大きな戦争が文学界にも影響を与えます。

日本近代化が加速度的に進んでいきます。
自然主義→反自然主義の流れを追います。

0知識から日本近現代文学の流れをわかりやすくまとめる!

 

結論を端的に

●自然主義
→自我をありのままに投影
→アンチロマン主義
→私小説のはじまり

●反自然主義
→自然主義に相対する
→日本文学の分岐となる
→発展を遂げる近代人の内面を描く作風

日本近現代文学の流れに重要な反自然主義。
今後、耽美派・白樺派・新現実主義へと流れます。

大正時代の民主主義がどう文学に影響を与えるのでしょうか?

自然主義

近代社会の現実が浮彫

明治時代末期、資本主義は更に発達しました。
近代化によって、自我は解放され文学は発展します。

一方で社会は格差が進み、持つ者と持たざる者に分かれます。

自然主義は現実を赤裸々に暴露するものです
自然主義の作風はロマン主義からの脱却を目指すものでした。

「近代化がもたらす負の側面も包み隠さず文学にしよう」という流れです。

自然主義は特に日露戦争後に発展していきます。
戦中の内実を描写した作品も登場します。

自然主義文学はフランスで発祥しました。
日本に辿り着く過程で日本独自の解釈で広まります。

 

活躍した人物

島崎藤村

日本における自然主義の出発点。
『破戒』は藤村初の小説作品です。

『破戒』は被差別部落をテーマに扱った作品です。
江戸時代の階層社会、明治にまで残る部落差別。

主人公が自身の出生に苦悩する心中を描いた作品です。
夏目漱石が「後世に残すべき作品」と評します。

田山花袋

自然主義の方向づけた人物。
『蒲団』は日本の自然主義の代表作です。
私小説の始まりとも言われています。

『蒲団』の主人公は田山自身とされます。
田山の女弟子への隠れた恋心を描きます。

この女弟子もモデルがおり、性描写は衝撃を与えました。

反自然主義

自然主義に相対する文学

自然主義に相対する文学として「反自然主義」が登場します。

反自然主義は後に、耽美派・白樺派・新現実主義と支流に分かれます。
反自然主義が近代文学の中核的な役割を担ったともいえます

反自然主義を代表する作家は森鴎外夏目漱石です。
どちらも日本文学の代表的存在です。

自然主義とは対照的な潮流です。
文明を獲得した近代知識人の内面を描きました

 

活躍した人物

森鴎外

森鴎外は、日本のロマン主義の始祖
その後鴎外は、ロマン主義の潮流を汲む反自然主義として活躍。

鴎外の反自然主義を高踏派と呼びます。

『雁』や『高瀬舟』を発表します。

高瀬舟』は短編小説です。
それまでの人間の死と欲望へ疑問を投げかけます。
現代に至る安楽死に対する考えにも通じるものがあります

 

夏目漱石

鴎外と双璧をなす反自然主義の代表的作家です。
漱石は余裕派と呼ばれる戦前の文学流派の代表作家。

反自然主義は後の日本文学に多大な影響を与えました。
そのため、その代表作家である漱石の存在は非常に貴重です。

代表作は数多あります。
『吾輩は猫である』、『坊っちゃん』、『三四郎』
『それから』、『門』、『彼岸過迄』、『こゝろ』

文明人から見る苦悩と葛藤を描き、近現代の架け橋となりました。

 

正岡子規

日本の代表的な俳人、歌人です。
夏目漱石にも影響を与えた人物です。

雑誌『ホトトギス』を刊行しました。

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