【中東情勢】「イラン」シーア派のペルシャ国家

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今回は「イラン」です。

イランはアルメニア、アゼルバイジャン、トルクメニスタン、アフガニスタン、パキスタン、トルコ、イラクと隣接する国です。
北端はカスピ海、南端はペルシャ湾に面します。

西アジアの中心。
中東では2番目の面積を有し、中東情勢全体の鍵を握る国です。

首都テヘランではISILによるテロ攻撃も受けています。
パキスタン、イラクとの国境地域ではレベル4の退避勧告が出ています。
→外務省危険情報

治安
全土でレベル1以上の危険

イランの基本データ

イランの成り立ち

現代イランは1978年のイラン・イスラーム革命に繋がります。

それ以前はパフラヴィー朝が帝政を取りました。
パフラヴィー朝では第二次世界大戦後、米英の強い支援を受けました。

皇帝の独裁、反欧米路線、イスラム国家への回帰を求めイラン革命が起きます。

イラン革命

1978年に帝政への不満からイラン革命が発生します。
民衆主導、宗教革命という側面を持った革命でした。

イラン革命後、帝政は倒れ新たな政治制度が樹立されます。
シーア派十二イマーム派を国教としてイスラム法学者が統治する国家が誕生しました。

米ロ冷戦の中、民衆による革命は第三世界の支持を獲得した革命です。

イランの諸データ

人口は約8,000万人。
人口は増大傾向で1億人を突破する予定です。

縁故主義で宗教エリートと一般層は分かれます。

イランの首都はテヘランです。
中東を代表する大都市です。

イランの経済

イランは核開発による経済制裁を受けています。
世界各国からイラン原油輸入制限などで経済へダメージを受けています。

それでも石油、天然ガスの産出が豊富で経済成長を支えています。
労働人口も増大していて、経済成長の一因となっています。

石油で獲得した資金を他産業へ分配する形を取っています。

 

イランの宗教

イラン革命以後、シーア派十二イマーム派が国教に指定されています。
イスラムスンニ派やその他の宗教も認められています。

しかし、国教以外の宗教へは明確な差別が残ります。
人権問題は世界的に取り上げられています。

●イランの人権問題
女性の人権は著しく低い
未成年の死刑
石打ち、人体切断の処罰
信教によって刑罰が異なる

 

イランの政治

イランの政治

イランの政治統治は「法学者の統治」という特徴を持ちます。
宗教上のトップが国の最高権力に立ちます。

現在は最高指導者アリー・ハーメネイー氏が統治されています。
最高指導者は行政・司法・立法の上に立ち、軍の最高指揮官でもあります。

最高指導者の下で大統領が政策を執行します。
大統領は国民の直接選挙で選出され、現在はロウハニ大統領が就任しています。

イスラム政治

イランの政治はイスラム教が結びついています。
議会の他に専門家会議、監督者評議会といったイスラム教の知識人がイスラム法の遵守を徹底しています。

 

イランの軍事

イランは国軍として陸海空軍を所有しています。

国軍の他にイスラム革命防衛隊という軍事組織も存在します。
これは国軍を監視、均衡する勢力であり、国軍同様に最高指導者の支配組織です。

イスラム革命防衛隊はアメリカがテロ組織として認定しています。

イランは核兵器開発も取り沙汰されており軍事力の増強を進めています。

 

イランの外交

アメリカからは1984年にテロ支援国家に指定されています。
イランもアメリカをテロ支援国家に認定しています。

イランはカスピ海を介して接するロシアと密接な関係を築いています。
ロシアもイランは中東における最重要拠点です。

中東諸国との関係

イランは中東の中でシーア派の大国です。

世界的にみるとシーア派勢力は少数派です。
そのため中東での立ち位置は微妙です。

スンニ派を打倒するシリア政権を支持しておりシリア戦争にも介入しています。
シリアとは反米、反イスラエルなどで同調しています。

その他ではかつて長らく戦争していたイラクと関係修復が進んでいます。

敵対勢力はサウジ、エジプトなどのスンニ派諸国。
イスラエルとの関係は最悪に悪いのも特徴です。

イランの特徴

イランの核開発問題

イランは核開発中止を求める国連声明が2000年代から採択されています。
核関連施設で高濃縮ウランの製造を企画(疑惑)を巡り、国際的な注目を浴びています。

イランは核不拡散条約に批准し、一貫して製造を否定しています。
アメリカとの間で長期的に「持つ、持たない」の議論がされました。

イランの核施設は「平和的核開発」と支持している国もあります。
イランの核開発、核兵器保有計画は実在するのか未だに中東を揺るがす問題です。

 

経済制裁

核兵器を新たに持つことは国際的に禁止されています。
アメリカを筆頭にイランの核兵器開発疑惑が糾弾され、経済制裁を課しています。

アメリカはEUと共にイランを国際的に孤立無援状態にするのが狙いです。
しかし、イランはロシア、中国、インドと貿易を進め欧米に依存しない政策が続いています。

石油、天然ガス資源を持つイラン経済は世界経済にも影響をもたらす要因です。

まとめ

イランは中東ではサウジと並ぶ大国です。
サウジ、イスラエル、エジプトなど力を持つ中東諸国とは距離を取っています。

親露路線、第三世界の代表格として君臨しています。

 

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