産業革命がもたらした列強の貿易政策と第一次世界大戦

世界史

産業革命は近代化をもたらし、それまでの世界の在り方を劇的に変えます。
植民地という利権の奪い合いが列強諸国で始まります。

今回は産業革命がもたらした列強の貿易政策を取り上げます。
後半ではドイツとアメリカの経済についてまとめます。

第一次世界大戦の起因を探る

第一次世界大戦の概要

第一次世界大戦は、欧州が主戦場でした。
イギリス、ロシア、フランスなどの連合軍とドイツ、オスマン帝国などの中央同盟国が衝突します。

5年に渡る大規模な戦闘は史上初の世界大戦です。
この大戦は近代兵器が導入され、多くの死傷者を出しました。

産業革命の負の遺産

産業革命がもたらしたのは近代化による利便性だけではありません。
近代兵器を誕生させ、より効率的に殺戮を可能にしました。

これにより、3,700万人の死者を出したと言われています。
それまでの戦争とは比べ物にならない死者数を記録しました。

第一次世界大戦の起因

世界大戦の起因は産業革命を巡る経済の発展です。

世界で最も早く産業革命を成功させた産業大国のイギリス。
イギリスに続き各国が産業分野で猛追を始めます。

列強諸国は独走するイギリスの輸入を制限することを契機とし、保護貿易主義の流れへと移ります。
大戦前に列強と呼ばれる欧州諸国の貿易政策の変化は、自由貿易主義から保護貿易主義への変化です。

この貿易政策の転換が世界各国の植民地の奪い合いになり、結果、第一次世界大戦へと繋がります。

 

産業革命での独・米の経済成長

ドイツの経済成長

ドイツでは第二次産業革命が起こりました。
1900年付近でイギリスの産業水準に迫ります。

ドイツでの産業革命は普仏戦争によるフランスからの賠償金が基盤でした。
ドイツ産業の発展は、イギリスからの工業製品輸入依存から脱却を果たしました。

ドイツの発展により、独英間の経済的な友好関係が築かれます。
互いの力が均衡したことにより貿易は活発化します。

アメリカの経済成長

イギリス、ドイツと並んで産業が発展していたのがアメリカです。

アメリカは、ロックフェラー、カーネギーといったグレートファミリーが市場を支配しました。
世界的な大企業の登場により、重化学工業の発展に拍車をかけていきます。

アメリカの経済成長はイギリスを追い越します。
1890年代には工業製品の生産でイギリスを追い越しました。

アメリカの経済成長がドイツと異なる点は、アメリカは自己完結可能な国土や気候が存在しました。
広大な国土に加えて、農業、工業生産、天然資源が全て国内に揃っていました。

これによりアメリカは貿易に依存しない保護主義政策に転換出来ました。
いわば自給自足型の力で経済を盛り上げることが出来たのです。

ドイツとアメリカのその後

ドイツとアメリカはイギリスを追って経済を発展させました。

その後、ドイツはアフリカ、アジアでの貿易政策に乗り出しイギリスと衝突します。
アメリカは豊富な資源、独占的な企業の登場で貿易に依存しない体質を作りました。

第一次世界大戦が始まる前の産業革命、経済政策により、戦局は決していたのかもしれません。

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