「キャッシュレス社会」をわかりやすく解説

キャッシュレス社会の到来が間近まで迫っています。
キャッシュレス化は文字通り「紙幣や硬貨を扱わない社会」の誕生です。

これまで通貨概念に変革をもたらし、通貨はデータ化されます。
フィンテックの波とともに着実にキャッシュレス社会は進行します。

今回はフィンテックがもたらすキャッシュレス社会の利便と懸念をまとめます。

進むフィンテックとキャッシュレス化

フィンテックとキャッシュレス

空前のフィンテックブーム

世界は現在、空前のフィンテックブームです。
フィンテックとは「金融+テクノロジー」を掛け合わせた新領域です。

金融業界にIT技術を導入することで、新たなビジネスモデルを誕生させています。
身近なところだと、家計簿のデジタル化や電子決済が一例です。

フィンテックの分野は、日々刷新しています。
未開発であった金融領域へテクノロジーの光が差しています。

フィンテック領域

フィンテック全体で主に10を超える領域があります。
キャッシュレス化はフィンテックにおける1つの領域に過ぎません。

キャッシュレス化に関わる領域は「電子決済、仮想通貨、送金サービス」が担います。
フィンテック>キャッシュレス>電子決済・送金サービス・仮想通貨

●フィンテック領域
電子決済・仮想通貨・投資サービス
ロボアド・(ソーシャル)レンディング
クラウドファンディング・会計サービス
送金・家計簿・金融情報etc

 

フィンテックによる紙幣制度の変革

フィンテックは「ITの力でより金融業界の利便性を追求しよう」という流れです。
「アナログ領域をデジタル化しよう」という波です。

フィンテックによる金融の技術革新は既存の通貨制度を変革します。
将来的には、紙幣や硬貨を扱わなくていいキャッシュレス社会が待っています。

 

先進国で進むキャッシュレス社会の波

アメリカ・EU・中国・インドではキャッシュレス社会が発展しています。
既に日常生活にキャッシュレスが根付いています。

中国の料理屋では、スマートフォン1つで注文から会計決済を行えます。
更には片田舎の小売店でもキャッシュレス決済がメインです。

インドでは国民の識別番号と金融領域を連動させています。
国民の基幹情報がデジタル管理され、フィンテック領域は進んでいます。

中国・インドなどでも、日本より格段とキャッシュレス社会が広がっています。
近代的かつ利便性に優れた社会です。

関連記事インドのフィンテック事業に関する記事

 

遅れる日本のキャッシュレス社会

残念ながら日本は、キャッシュレス社会の波に取り残されています。
Suicaやnanacoなどが徐々に広がり始める程度です。

日本は現金文化が根強く、本格的なキャッシュレス化は敬遠されています。
各社が電子決済サービスを波及させようと躍起になりますがまだまだ限定的です。

 

フィンテック先進国スウェーデン

スウェーデンの現金決済率

脅威のキャッシュレス社会

キャッシュレス社会が世界で最も発展している国はスウェーデンです。
スウェーデンは世界で最も電子決済化が進んでいる国の1つです。

スウェーデンの現金決済率はなんと「2%」という脅威の数字です。

スウェーデン国民は「もはや現金をみることがない」という状態。
小売店では「現金お断り(no cash)」という店も少なくありません。

スウェーデンでは利便性の高いキャッシュレス社会をいち早く迎合しました。

 

スウェーデンのキャッシュレス社会

「なぜスウェーデンのキャッシュレス社会は広まったのか?」
背景には色んな要素が含まれています。

キャッシュレス社会の背景
  • 強盗や万引きの防止
    →現金を持ち歩くリスクを回避
  • 脱税やマネーロンダリングの防止
    →ビッグデータでお金のやり取りを記録、追尾
  • 現金鋳造のコスト
    →現金を鋳造するコストの削減
  • 現金を取り扱うコスト
    →紙幣や硬貨を数えたりする手間が省ける

多様な面で、メリットがあるのがわかります。
このような背景がスウェーデンのキャッシュレス社会を進めています。

現金を扱うコストを考えよう

現金を扱う手間

ATM手数料の無駄

キャッシュレス社会の訪れと同時に現金を扱うデメリットを考えましょう。
現金を扱う手間と費用の代表格が「銀行のATM手数料」です。

ATMの時間外手数料は1度使う度に手数料を支払います。
これは、信じられない話です。

現在、銀行の利息が年0.001%程です。
手数料1回の比重の深刻さが理解できます。

銀行の金利を鑑みると、以下にATM手数料があほくさいものかがわかります。
そもそも現金を扱わなければATM手数料という概念が発生しません。

 

現金を扱う手間

現金を扱う手間は意外と多いです。
技術が発展しているのにアナログな作業を強いられるのは苦痛です。

現金を扱う手間
  • 会計時に小銭を扱う手間
    →財布から一々お金を取り出す面倒
    →キャッシュレス対応店の不足
  • 札を数える手間
    →支払い時のお釣りを数えるの面倒
  • 飲み会の集金業務
    →割り勘作業面倒
    →個人間で送金するシステムの普及

キャッシュレス社会が広まれば、もっと便利にお金のやり取りが出来ます。
既存のテクノロジーで大部分は実現可能です。

あとは消費者側のマインドの問題です。
キャッシュ離れを推奨する機運を高めなくてはいけません。

 

個人間決済まで広がって欲しい

キャッシュレス社会はBtoCの場面での有用性だけではありません。
飲み会時の割り勘などCtoCの場面でもすごく有用。

日本の企業でもLINEをはじめ、個人間決済の流れがあります。
キャッシュレス社会を広める企業は次々と登場しています。

しかし、まだ広く浸透していません。

本気でキャッシュレス社会を広めるなら官公庁が主体となるべきです。
動きの鈍い国民を強制的にキャッシュレス社会へ放り込む位の強引さが必要です。

消費税増税を機にキャッシュレス化の実用化はマストです。

更にマイナンバー制度を活用すれば、よりスムーズな資金管理が出来ます。

 

キャッシュレスのリスク

キャッシュレスのリスク

キャッシュレス社会にもリスクはある

これまでキャッシュレス社会の利便性を取り上げました。
しかし、キャッシュレス社会にもリスクがあります。

キャッシュレスを可能にするデバイスは、スマホなどのモバイルデバイスです。
(ICカードやクレカを除く)

つまり、スマホのバッテーリーに機能が依存しています。
電源が切れると、キャッシュ機能が使用できないリスクがあります。

 

災害に脆い

普段使いでは問題は限定的です。
ただ、災害時に大規模な停電が続く際はは脆弱です。

長時間に渡り電力の供給が遮断された場合を想定するべきです。
大規模災害では、電力を必要とするデバイスに依存できないというリスクがあります。

大規模災害時は、既存の貨幣制度でも対応は難しいのはありますが…

キャッシュレス社会のリスク①
電力供給を安定させなければならない

 

セキュリティの脆弱性

別の角度から考えるとセキュリティの脆弱性も問題です。
仮想通貨の流出事件も、キャッシュレス社会のリスクの1つです。

最近では電子決済サービスの「セブン・ペイ」が管理体制の杜撰さを露呈し、不正利用被害が発生しました。

セキュリティの脆弱性との対峙が、キャッシュレス社会の宿命です。

キャッシュレス社会に到達すると高度な犯罪が増加します。
強盗や空き巣が減少し、ハッキングなどの高度な犯罪が増加してはいってこいです。

そう考えると犯罪者の知能指数が上昇するという映画のような世界が待っています。

キャッシュレス社会のリスク②
セキュリティの脆弱性を補う必要がある

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