二股かけられ、惨めになった話

昔の話です。
彼女に二股かけられ、惨めになった話」をします。

僕の女性に対する不信感と恐怖を培った経験です。
因みにNTRは好きです。

二股辛すぎ

人生で2回

僕はこれまでの人生で2回、二股をかけられました。
それぞれ、高校生と大学生の時です。

高校生の二股は、悲惨すぎてトラウマレベルです。

大学生の時の二股は、シンプルに残酷な話
彼女に突然、「好きな人ができた」と告白される
→一方的な戦力外通告
→大谷も驚愕の直球を放ってきました

今回は高校の時の話をします。
今、同じ経験をしたら、立ち直れないレベルです。

登場人物

●僕

高校1年、サッカー部に所属
サッカー部は、スクールヒエラルキー最上位
僕は万年二軍も、少し天狗気味

女性に奔放になっていた時期
だいぶ痛いキャラ

●イケメソ

サッカー部所属の同級生イケメソ
学年1の甘いルックス天性のプレイボーイ

来るもの拒まずスタイルで生物全てに優しい
どんな女にも手を出すNASA系探求男子の一面も

●ワニ男

サッカー部所属の同級生
外見は、イマイチのワニ男

可愛い女子の知り合いが多い

女子とのパイプ役として暗躍
今回のフィクサー

●田中

サッカー部所属の同級生
基本へらへらしている

モテない、冴えない、イケてない

●せちょぱ

今回の首謀者であり、僕のトラウマ要因
外見は「みちょぱ似」+「清楚」=「せちょぱ

 

二股を仕掛ける、容姿は抜群にタイプであった
みちょぱを清楚にした風貌

怒涛の二股地獄

起:夏の始まり

夏の青春

高校1年の夏休み
僕は、部活、遊び、恋愛と必死に青春を送っていた

まさに、アオハルの絶頂期ともいえる。

所属するサッカー部では、練習を重ね、汗を流した。
部員とは、遠征先で、同じ釜の飯を食べ戦友になる。

練習のない時間は、専ら、色恋に現を抜かしていた

厳しい夏の練習の疲れを癒してくれる女神の存在を探していた。
そのため、必死に女子と連絡を取り合った。

当時はLINEなどなく、ひたすらEメールと電話です。

 

下品な遊び

当時、部内では下品な遊びが流行していた
その遊びは「地元の女を紹介する」という低俗なものである。

地元の可愛い女子のメアドを互いに教えあう遊びだ

紹介してもらう女子には、事前にこちらの顔写真を送るシステムである。
女子からの承認が通れば、無事に連絡を開始することが出来る。

このシステムで最も重要な要素は「顔選考で落とされない
これがこの遊びの第1条件であった

そのため、各部員は、自身が映える写真を厳選していた。
個人が奇跡の1枚を随時持ち歩いていた。

 

酒池肉林

僕は当時、粋がっていた。
愚直なまでの粋がりを発揮していた。

粋がりのお陰もあり、女子との距離は常に接近戦であった。
高校生の血気盛んな姿勢は素晴らしいと思う。

僕は特定の彼女を作らず、複数人と楽しむ、ジゴロスタイルを取った
奔放に遊び、まさに酒池肉林であった。

 

徹底的な研究と対策

とはいえ、僕は本質的にモテない
中学3年の夏まで、彼女も出来なかった。

そのため、常に女子からの電波を意識し、行動した。
圧倒的な女子へのPDCAモテ男へのオマージュを繰り返した。

モテ男の仕草を一挙手一投足を完全に模倣した。
メールの文面も徹底的な作業量で確立していった。

女子の情報には、受信と発信を繰り返すパラボラアンテナと化した。
その努力も報い、徐々に女子からの好意を勝ち取っていった。

ワニ男の計らい

ワニ男は、同じサッカー部員であった。
ポジションが一緒のため、自然と仲良くなった。

ワニ男は性悪+いじられキャラという特殊な立ち位置を確立していた。

彼は、後頭部の髪型が断崖絶壁で、常にいじられた。
彼はいじる奴を1人ずつフロントチョークで絞めるのが日常であった。

ある日の、部活の練習後。
僕はワニ男とグランド整備をしていた。

話が進むと、彼が女子を紹介してくれる流れになった。
僕は、意気揚々とワニ男に頼んだ。

ワニ男も何やら自信があり気で、妙に乗り気で紹介してくれた。
これが二股地獄への片道切符であった。

 

承:育む恋、愛でる仲

願わくば紳士スタイル

その夜、話の通りワニ男から女子を紹介された。
奇跡の1枚のお陰で「顔選考」はパスしたようだ。

ワニ男から飛んできたメアドに早速、連絡を入れる。
テンプレの挨拶を済ませ、メールのラリーが始まった。

当時、出会い頭で、相手の顔写真を要求する流派もいた。
だが、すぐさま相手の顔写真を要求するのは、不躾である。

僕の中にもジェントルマン精神が微塵だけ残っていた。

せちょぱ爆誕

ワニ男から紹介された女子の名前は、「せちょぱ」と称する。
後日、顔を知るが、容姿はかなり可愛い。

「みちょぱ+清楚系」とイメージしてもらえると分かり易い。
以下から、せちょぱと呼ぶ。
(勿論、当時、みちょぱは世間に存在しない)

せちょぱは、女子校に通学していた。
彼女は男との交流が少ない。絶好のチャンスである。

外見もタイプで、話もあい、意気投合した
彼女がサッカー好きということも手伝った。

そこそこの強豪校のサッカー部という肩書は伊達ではない。

募る想い

僕とせちょぱは、メールや電話を繰り返した。
夏休み中、連絡を欠かさず取り合った。

部活の鬼合宿中にも連絡をマメに入れる。
辛い練習も、せちょぱが心の中で応援してくれた

いつもなら、練習終わりに女子マネに愛想を振りまいていた。
しかし、今はマネージャーなど眼中に入らない。

「(俺にはせちょぱがいるんだ!)」
と日に日に想いを強くしていった。

合宿が、終わる頃に、遂にせちょぱへの想いが結実する。
合宿終わりで、デートの約束を取りつけた。

 

初デート

合宿がやっと終わった。
もはやサッカーなどに興味はない。

山籠もり生活に辟易していた。
玉蹴りのなにが楽しいのか」、訝しむ自分がいた。

自宅に帰省し、翌日のデートを前に滾った自分を宥める。
せちょぱから受け取った顔写真が、脳裏で微笑みかける。

その日は、デートプランを熟慮したまま、爆睡していた。

百凡のデート

翌日、この夏の集大成といえる日がやってきた。
デートは大型モールでの変哲のないものである。

当時の高校生が選ぶ百凡のデートであった
待ち合わせは、せちょぱの最寄駅だった。

せちょぱとの初対面に、心が躍る。

彼女に対して、脳内補正をかけていた。
しかし、実際の彼女は補正を上回る容姿であった。

僕は心中穏やかでない。
心でガッツポーズを、ワニ男へ感謝の祈りをする。

せちょぱの第一声

せちょぱの第一声は「なんか思ってた雰囲気と違う」と発した。
彼女は「思ってたよりオラオラな感じだね」と続けた。

当時の僕は、かなりギラついていた。
ヤンキーではないが、彼女にはオラオラ系に映ったのであろう。
今思うと、赤面必至だが、これは完全に追い風であった。

彼女はメールの中で「ジャニ系よりEXILE」と明言していた。
当時、高校生の中で、EXILEは人気絶頂だった。

「ジャニ系よりEXILE」→「オラオラ寛容」→「思ってたよりオラオラ」
以上の流れを鑑みると、神風が僕の脳天を吹きぬけた

彼女は冒頭から、こちらの気分を良くする屈指のアゲマン気質であった。

「高校生幸せランキング」

百凡のデートであったが、神風が吹く僕に、怖いものはなかった。
特攻状態で、いつもより饒舌になった。

モールのさんまさん」と化し、せちょぱを精一杯笑わせた。

せちょぱの屈託のない笑顔とボディタッチ。
彼女の一挙手一投足が僕の心を癒す。

合宿の披露、顧問の不条理なしごき、鬼の2号生による叱咤。
この夏の全ての疲れや怒りを吹き飛ばした。

この瞬間、僕は「高校生幸せランキング」全国上位ランカーに入ったと確信した。
可愛い彼女、充実の部活、信頼の仲間、「あおはるかよ」と呟く。

高校生の欲求を全て叶えた。酒池肉林。
まさに後漢の董卓である。

勝ち鬨を上げる

百凡のデートも滞りなく進行する。
モールを後にし、公園のベンチに肩を並べて座る。

せちょぱへの想いが、胸中より吐露しそうになる。

彼女に彼氏がいないことは確認済みだった
とはいえ、1度目のデートで、告白など時期尚早である。

雰囲気は勝ち確。それでも、あくまで紳士協定を守った。
その日は、笑顔でせちょぱを見送り別れる。

帰宅し、鏡を見ると自然と顔がニヤけた。
猛々しい雄叫びの混じった勝ち鬨を上げた。

転:惨劇は突然に

夏.夏.夏.夏.常夏

夏休みの間は、その後もせちょぱと連絡を取り続けた。
祭りや花火大会など、2人で夏を満喫していた。

まさに、至福の時であった。
そして、大願成就し、せちょぱと付き合うことになる

幸せの天辺から見下ろす夏景色は、とても色鮮やかであった。
せわしなく動く下界の下々を見下し、左団扇で暮らしていた。

彼女の家

夏休みが終わる頃。
初めて、せちょぱの自宅へ招かれた

部活後、自主練の誘いを無下に断る。
視界は、究極に狭まっている。

瞬歩を使い、自宅へ帰宅、シャワーで身を清め、一張羅を纏う。

せちょぱの家は隣町であった。
チャリを盛りこぎし、汗が滴る。
シャワーを浴びた意味はない。

呼吸を整え、インターホンを鳴らした。
彼女はひょっこり顔を出し、部屋へ招かれた。

僕は、その日のせちょぱに異変を感じた。
彼女はどことなく、よそよそしい。

いつもの笑顔はぎこちない。
彼女からフォースの暗黒面を感じた。

 

 

フォースのダークサイド

僕はダークサイドと対峙しつつも、せちょぱと蜜月な時を過ごす。
1~2時間が経過した頃、僕は少し小腹をすかせた。

なんか腹減ったね( ・´ー・`)」と阿保面を浮かべ尋ねる僕。

それに対して、せちょぱは「ハイ、ぷっちょ」
とぷっちょを一粒僕の手のひらに乗せた。

ぷっちょ、何粒食べないといけないのよ」と寒い返しを入れる僕。
内心、「(可愛いなあ)」と彼女を愛でていた。

一方、彼女は「まあいいじゃん…」と軽くあしらった。
僕は彼女の暗い反応に、どこか違和感を深める。

 

真夏の果実

彼女は、EXILEがカバーした真夏の果実を流した。

真夏の果実を歌詞を辿りながら、「いいよね、この曲」
と彼女は呟く。心ここにあらずな様子である。

僕は戸惑った。
「(四六時中も好きと言えばいいのか?)」
「(いや、この雰囲気は確実にそれは違う。)

(最適解が分からない、チャート式でこの傾向の対策はない)

 

真夏の果実の甘酸っぱい歌詞」と「せちょぱの暗い表情
その狭間に埋もれて、僕はおろおろと挙動不審となる。

僕が、もごもごしているうちに曲は切なく終わる。
そして、曲が終わると彼女はあっさり切り出す。

「もうすぐ親帰ってくる(´・ω・`)」
彼女の言葉を合図に、僕は彼女の家を後にした。

 

一党独裁体制

心のモヤモヤを抱え、せちょぱとの会合は終えた。
しかし、メールや電話でのせちょぱの対応は相変わらずだった。

感じたダークサイドは「気のせいか」と思うことにした。

2学期を迎え、せちょぱという可愛い彼女も出来た
僕は以前より天狗の鼻が伸びていた。

今まで連絡を取っていた女子とも疎遠になった。
せちょぱの一党独裁体制を確立していた。

高校生活の基盤が出来て、順風満帆の日々が訪れようとした。

 

惨劇は突然に

ある日、練習後、チームメイトの田中とコンビニへ寄った。
田中とは、帰り道が同じで、仲が良かった。

いつも通り、くだらない話で盛り上がった。
すると、田中が急に話を切り出した。

そういえば、イケメソの新しい彼女、めっちゃ可愛いよ

イケメソとは、部内随一のモテ男であった。
常に彼女が複数人おり、他校にも名前が轟いていた。

イケメソは顔がいいだけでなく、性格も優しかった。
分け隔てなく接する、天性のプレイボーイである

「おれ画像持ってるから、見してあげるわ」と田中が携帯を差し出した。
この画像が、弾丸となって、僕の眉間を打ち抜いた。

そこに写っているのは、「せちょぱ」であった。
イケメソと顔を密接させた「せちょぱ」。

寝ころび、笑いかける驚愕の画像にわなわなと震えた

 

田中の追撃弾

目の前が真っ白になった。
「高校生幸せランキング」上位ランカーが集計圏外へ急降下した瞬間である

へらへらした田中に、気づかれないよう咄嗟に、顔を隠した。
田中は、こちらの顔色を伺うことなく喋る。

「この女、イケメソの3番手なんだって。」
「いいよなー。あいつだけずるいよな~」
「なんかこの子、料理上手いって自慢してたよ。イケメソずるいわー」

今すぐにでも田中の口をセメントで固めたかった。
銀河の彼方へフライアウェイしたかった。

能天気な田中は追撃弾を撃ちこむ。
イケメソ、彼女の家で飯作ってもらってるんだって

この田中の追撃弾で、僕のメンタルはブレイク

脳内スクリーンにぷっちょを手のひらに乗せたせちょぱの残像が浮かぶ
ぷっちょを乗せた方の手がブルっと震う。

「いいよなー、いいよなー」
とほざく田中を残し、僕は1人席を立った。

 

結:悲劇の果て

茫然自失

家へ帰ると、茫然自失である。

イケメソの傍で寄り添うせちょぱの屈託のない笑顔。
イケメソの3番手として、手料理を振るう、せちょぱ。

どの情景が浮かんでも吐き気を催す

その様子に気付かず、呑気に浮かれていた自分を恥じた。
彼女への怒りは、不思議と全く感じない。

※この時僕は、以前感じた、ダークサイドの本意を理解する
●せちょぱはイケメソの3番手の立ち位置を理解していた
●それでもイケメソと何とか繋がりたかった
●彼女のイケメソへの想いは空転し、その捌け口が僕であった
●僕はイケメソに劣るが「モールのさんまさん」だけはある
●寂しさを埋めるために第2の男として僕を確保しておこうとした

イケメソとの関係

サッカー部は1学年30名を超え、チームは100名程の大所帯である。
イケメソは1軍で、僕は2軍だった。

1軍と2軍では練習時間、場所が異なり、普段はあまり接しなかった。
それでも、僕とイケメソとの関係は、良好であった。

学内では隣のクラスで、放課や昼休憩にはよく喋る間柄であった。

恋の師匠

イケメソは、僕の恋愛の師匠でもあった。
彼は、常に二桁を超える数の女子相手と連絡を取っていた

僕は恥かしながら、彼にモテ術を伝授してもらっていた。
絵文字の使い方、やり取りの初手など、手取り足取り指導してくれた。

こちらから、尋ねると彼は優しく接してくれた。
イケメソは元来、根が優しい奴で、万民に優しく接した。

恥辱の相談

夏合宿ではイケメソと同部屋であった。

僕は、せちょぱとのメールの返答もイケメソに相談していた
携帯の画面を見せ、イケメソに指南を仰いでいた

しかし、彼は僕の話にあまり取り合なかった
普段優しいイケメソの挙動は不審であった。

とはいえ、まさか彼とせちょぱが繋がっているとは微塵も思わなかった。

その違和感が絶望に変わり、自分の愚行を恥じた
イケメソに合せる顔がなかった。

このような恥辱の相談、武家社会なら切腹ものである。

裏で糸を引くワニ男

部内での二股という惨劇の糸を引いたのはワニ男であった

ワニ男は同時期に、せちょぱを僕とイケメソに紹介した。
ワニ男は、計った訳ではなかったが、棚ぼたで格好のネタを掴んだ。

せちょぱが二股をかけた情報は、ワニ男の耳に1番に入ってしまった

性根の悪いワニ男からすれば、格好のスキャンダルであった。
ワニ男は、二股騒動を部内に号外報道のように拡散した。

男子高校生にとって、二股は格好のいじりネタである。
サッカー部内外からいじられてしまう結果となった。

拡散される二股騒動

二股騒動は、イケメソに立ち向かう僕という構図であった。
師匠に立ち向かう弟子という格好であった。

しかし、実質は、「イケメソの3番手僕の全力」である。

僕はあまりの絶望と恥ずかしさに全力で白旗を振る。
僕は道化を演じて、部内での嘲笑を誘う選択をした。

イケメソに「師匠すいませんでした」と全力で謝る。

この対応が幸を奏した
そして、その騒動をネタに昇華させることに成功した。

「二股騒動」に「ぷっちょと卵焼き」というサブタイトルをつけた
1つのパッケージ化することで、騒動をネタとして茶化す流れを創り出した。

ここら辺の臨機応変さは昔の自分を讃えたい。

「ぷっちょと卵焼き」

僕はそれから「ぷっちょと卵焼き」という二股漫談を始めた。
敢えて、笑いのスタンスで攻め、騒動を沈静化を狙った。

ぷっちょは、僕がもっらたもの。
卵焼きはせちょぱがイケメソに作った料理だった。

卵焼きは料理じゃないだろ、くそ野郎」と笑いながら茶化した。
心境は、万能地雷グレイモヤを踏んだようにすさんでいだ。

イケメソとの仲

僕はイケメソとの仲を崩したくはなかった。
イケメソはどこ吹く風であったが…

僕の完全降伏により、イケメソとの仲は首の皮一枚で繋がった
それでも、師匠と弟子の関係は断たれた。

イケメソとの気まずい関係が続いた。
部内でのイジリは、僕の予想通りその内消えた。

人の噂も七十五日を体系的に覚えた出来事であった。

イケメソは、その後、速攻でせちょぱと別れたらしい。
僕も田中からの二股発覚以外、彼女へは一切、連絡をしなかった。

二股とは、精神修行と心のダークマターを創り出すものだと学んだ一夏であった。

 

結論

それ以来、僕の女性関係は完全に狂った方向へ進んだ。
「女性の影に、男性あり」この格言を深く刻み込んで欲しい。

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