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数学の生みの親「ピタゴラス」が考えた万物の根源

古代ギリシア哲学

哲学とは『人生・世界、事物の根源のあり方・原理を、理性によって求めようとする学問』を指します。
哲学が誕生したのは紀元前の古代ギリシアです。

古代ギリシアでは万物の根源探しが空前のブームとなります。
神話で完結していた世界に理性的な思考を伴わせます。

今回登場するのは「ピタゴラス」。
サモスの賢人と呼ばれた賢者は現在でもピタゴラスの定理(三平方の定理)の生みの親です。

時代を代表する哲学者が何を考えたのか学びましょう。

ピタゴラスのアルケー

万物の根源探し

古代ギリシアではミレトス学派が万物の根源(アルケー)探しに熱を帯びました。
同じくギリシアにあるトルコ沿岸の島サモスでもアルケー探しが始まります。

サモス島に登場したのが天才ピタゴラス(BC.582-496頃)です。

ピタゴラスは数学、幾何学、天文学に精通しました。
その知識をオリエントの各地を旅し手に入れたとされています。

ピタゴラスは超がつく程の秘密主義者でした。
彼は自身の痕跡を一切残さずにこの世を去ったとされています。
そのため、ピタゴラスに関する情報は彼を知る弟子による伝記、伝承がメイン。

数学が秩序を解く鍵

ピタゴラスのアルケーはミレトス学派とは若干異なります。
ミレトス学派は物質の根源を求めたのに対して、ピタゴラスは万物を象徴する要素とアルケーを定義しました。

ミレトス学派は根源、ピタゴラスは根源をなす要素(規則)という違いがあります。
万物の根源(アルケー)探しをしていましたが、若干ニュアンスが異なります。

ピタゴラスは自身の知見を通じて、「数」がこの世のあらゆるものに内在すると発見します。
この世の現象は数学で構成され、数の規則性により宇宙は成り立っていると定義します。

ピタゴラスは数学を究めることで数学にこの世の成り立ちを結び付けたのです。

数学で魂を解放

数学は万物の根源なのでこれを究めることをピタゴラスは推奨します。
数学を究めることで事象の道理を会得。

更に究めると魂が浄化されると謳います。
人間は肉体という不完全な牢獄に魂を縛られているらしく、数学を究めると肉体という牢獄から解放されます。

肉体から解放された魂は永遠不変の神的世界へ帰還するそうです。

ピタゴラスの横顔

ピタゴラス教団

ピタゴラスのアルケーである数学は少しオカルトチックです。
特に「数学で魂の解放」というのは理性的とはいえません。

宗教色の強いピタゴラスの定義には理由があります。
ピタゴラスはピタゴラス教団という宗教団体の教祖でした。

弟子をとり、教団は数学への信仰を唱えます。

ピタゴラス教団は秘密結社であり、戒律はとても厳しいです。
数学が絶対であり、入会時に数学のテストもあります。

秘密結社なので秘密を洩らせば処刑、ピタゴラスの反感を買うと処刑。
「無理数は美しくない」と処刑される弟子もいたそうです。

かなりカルト色は強い結社でした。

ピタゴラス教団の教義

ざっくりピタゴラス教団の教義を説明すると以下の通りです。
「人間は元々、天上の種族。肉体に閉じ込められ、現世へ放たれました。そこから解放されるには数学を究めよ」

魂の救済のための道具が数学であるという主張です。
ピタゴラス教団の教義(数学)は当時の知識人を唸らせて、教団は発展しました。

ピタゴラスの存在は後にプラトンにまで影響を与えました。

ピタゴラスが残したもの

ピタゴラスが身近に感じる理由は「三平方の定理(ピタゴラスの定理)」でしょう。
直角三角形の直角を挟む2辺の長さをa, bとし、斜辺をcとすると以下の式が成り立つものです。

c^2=a^2+b^2

ピタゴラス、及びピタゴラス教団はその他にも数多くの定理を発見します。
ピタゴラスは数学の他にも音楽にも傾倒していました。

音階にも数比を用いて規則性を定義します。
ドレミファソラシドと呼ばれる音階もピタゴラスの研究対象でした。

地球球体説

ピタゴラスは「地球が球体である」唱えた歴史上初の人物です。
哲学的な憶測に過ぎませんが、ピタゴラス哲学と美学の延長線上に地球球体説がピッタリ適合しました。

最も美しい規則を球体に見たピタゴラスが地球が丸いと結びつけるのは考えられます。

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